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カテゴリ:人
送られてくる年賀状
そのほとんどが、我が子の写真がデザインされたもの 「元気にしてる?」 「会いたいな」 と、毎年同じ決まり文句のような一言が、申し訳なさそうに端に添えられている その文字になんとなく義理のようなものを感じ取る 年賀状だけの付き合い 送ってくる人は毎年ほぼ一緒 そのなかで、見慣れない家族写真の年賀状があった 誰だろ? 差出人を見ても、ピンとこない 文章を読んで、ようやく気づいた それは十数年前に、一年ほど付き合いがあった青年だった 一つ年下のその彼 付き合いといっても、別に親しい間柄ではなかった 向こうが慕ってきたという感じ でも、なぜ今になって!? “整理していたら住所が出てきて、懐かしくなったので年賀状を出しました” なんて書いてあったけど… その当時、お金に困っているといって、彼には大金を貸したことがある なので、何か思惑があるのでは? と、ついつい勘繰ってしまった けれども、本当に、昔を懐かしんでのことだったら、素直に嬉しい 彼は結婚をして、今や二児のパパ さらには自営業を営んでいるというから驚く あの彼がねぇ… 十数年という月日の流れを感じた それに比べたら、自分なんてあの頃から何も変わっちゃいない 無駄に生きているわけじゃないんだけれど まあ人それぞれだよね 自分は自分で幸せにやっているから 是非遊びに来てほしいとのこと 住所、さらには携帯の電話番号まで書かれていた そのうち、時間を見つけたら、会いにいこうかな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月07日 17時44分43秒
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