ショパン バラード第1番
この曲を初めて聴いた時の衝撃は忘れない。心に響くなんて生易しいものではなかった、頭にガツンと一撃をくらったようだった。それから、何度も何度も聴いてきた。一時期は、通勤の車で毎朝聴いていた。車で聴く時はある程度のボリュームで聴く、そして考える。そんな曲なのだ。チコちゃん流に言えば、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われているようだ。所で、久しぶりに日記を書こうと思ったのは、フィギアスケートの羽生結弦選手がシーズン途中で演目を変更して、ショートプログラムでこの曲を使っており音楽と一体化できると言っている。この曲と一体化できるなんて!やはり只者ではない。このプログラムは、冒頭の12,3秒は何もしないただ立っている、そして静かに滑りだすのだけれど、確かに美しい風格さえある。ジャンプがどうのという次元も超えている。更に高みを目指す羽生選手にぴったりの曲だと思う。この曲は、9分以上ある曲なので、演目用に編集していると思うのですが、どなたの演奏だろう?この曲を聴くなら、一流の演奏家で聴いてほしい。私はいつもKrystian Zimermanの演奏で聴いている。Zimermanもまた孤高のピアニストなどと形容されるピアニスト。ショパンのバラードには、覚悟がいる。