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2022年05月14日 コメント(8)
全17件 (17件中 1-10件目) 歳時記
カテゴリ:歳時記
こんばんは ◇九月===================================================== <長月(ながつき)> 「ながつき」の由来は、「夜長月」の略が一般的です。 他に、収穫にちなんで「稲刈り月」が転訛した説、あるいは、 「長雨月(ながめづき)」を略したという説があります。 ◇秋のお彼岸================================================= 夏の暑さも和らぎ、朝夕には涼しさを感じるようになるのが秋のお彼岸。 お彼岸は昼の時間と夜の時間が同じになり、太陽は真西に沈みます。 真西と言えば極楽浄土のある方向です。 四天王寺の西門は彼岸の中日に沈み往く太陽を拝む場所として知られており、 まるで西門そのものが極楽へと通じる門のようになります。 現在では仏教と関わりの深いお彼岸ですが、元々は太陽信仰から始まった 習わしであるとされています。 私たちの先祖は大地の恵みを育てる太陽の力に感謝し、昼夜の時間が一緒に なるこの日、特に太陽に感謝したのでしょう。 秋彼岸の「彼岸」とは彼方(かなた)の岸、つまり向こうの岸のことで、 悟りや浄土の世界を意味しています。 太陽によって生かされていると感じる時、彼岸に一歩近づくことが できるかもしれません。 ◇生活の中の仏教語============================================= <十五夜> 私たちのご先祖様はお月様が大好きで、月に様々な名前を付けて楽しみました。 その代表的なものが十五夜、つまり満月です。 満月前夜の月は「待宵(まつよい)の月」と呼び、十五夜の翌日の月のことを 「十六夜(いざよい)の月」と呼びます。 「十六夜(いざよい)の月」の翌日は「立待月(たちまちづき)」、その翌日は 「居待月(いまちづき)」、さらにその翌日は「寝待月(ねまちづき)」と呼びます。 つまり、月に思いを馳せ、月の満ち欠けに心を託していたのです。 陰暦九月十五日の満月は特に「仲秋の名月」と呼ばれます。 秋の月は「名月」であり「明月」。月の光を楽しみましょう。 ◇秋の名句================================================= 「川ぞひの 畠をありく 月見かな」~ 杉山 杉風 ~ 「淋しさを 猶の紫苑の のびるなり」~ 正岡 子規 ~ 「又ことし 松を寝待の 月出でぬ」~ 小林 一茶 ~
2014年07月01日
カテゴリ:歳時記
こんばんは ◇今月の一口法話===================================== 煩悩の氷が溶けて 功徳の水となる ◇七月=========================================== <文月(ふみづき)> 「ふみづき」の由来は、七夕の織女に書文(ふみ)を供える意味と、 稲穂のふくらむ月ということで、「ふくみ月」が転訛してなったという説もあります。 ◇歳時記========================================== <団扇> 炎天下では身体に貼り付いた暑さは、クーラーの利いた部屋の中でも すぐには引いてくれません。 昔ながらの団扇の風の方が身体には心地よいです。 竹細工の骨に和紙を貼った団扇は、浴衣姿を粋にする小物にもなります。 <草いきれ> 烈日に焼かれた草むらの熱気の事をいいます。 「いきれ」は、ほてること、蒸し暑いことをいいます。 「草いきれ」の言葉を知らない幼い日にも、夏のエネルギーを感じます。 地域によっては「草の息」ともいいます。 <線香花火> 庭や縁先で楽しむ手花火の一つです。 手持ちが紙縒り(こより)のものと、竹ひごや藁(わら)のものがあります。 "玉"が落ちやすいので、そっと手に持ちます。 変化する火花の面白さ、儚さ、消えた後の余韻、どれもが魅力です。 ◇夏の名句========================================= 「 蚊帳の中 団扇しきりに 動きけり 」~ 杉田 久女 ~ 「 足早き 瓜盗人に 驚きぬ 」~ 松藤 夏山 ~ 「 もちかへし 線香花火の ゆれてをる 」~ 高浜 虚子 ~ 先日、スーパーで マンゴスチンを買いました。 ![]()
2014年06月02日
カテゴリ:歳時記
こんばんは ◇今月の一口法話 足りるを知る者は 富者 欲に迷う者は 貧者 ◇六月 <水無月(みなづき)> 「みなづき」の由来は、酷暑で日照り続き、 深山の水までが枯れ尽くすことから言われました。 別に、水を田に注ぐ月の意から、「水張り月」「水月(みなづき」が 転訛したとも言われています。 ◇歳時記 <短夜(みじかよ)> 夏は日が長く、夜は早々と明けます。 夜更けて男が女の元へ通う時代には、短夜は切ないものでした。 「短夜」は夜の短さを強調しますが、夜明けに重きを置けば「明易し」です。 因みに、春は日永、秋は夜長、冬は短日(たんじつ)とされています。 <紫陽花> ユキノシタ科の落葉低木です。 自生のガクアジサイから生まれた品種といいます。 毛毬花、刺繍花、七変化、八仙花などの呼び名もあり、どれも言い得て、 美しく、時には妖艶です。 <枇杷(びわ)> 花は冬に咲き、果実は初夏になります。 産毛に覆われた橙色の皮をむくと、汁気たっぷりの実が顔を出します。 甘く、爽やかな夏の味覚です。 江戸時代は葉を肉桂や甘茶などとともに煎じた枇杷葉湯が 暑気払いに飲まれてました。 ◇夏の名句 「 ありとある ものもの梅雨降る 音の中 」 ~ 長谷川 素逝 ~ 「 朽臼を めぐりめぐるや 蝸牛(かたつむり) 」 ~ 西山 泊雲 ~ 「 緋目高の つついてゐるよ 蓮の茎 」 ~ 原 石鼎 ~ 三つ葉の水耕栽培が こんなに育ちました。
2014年05月01日
カテゴリ:歳時記
◆もくじ ◇今月の一口法話 ◇五月 <皐月(さつき)> ◇歳時記 <八十八夜・端午の節句・鯉のぼり> ◇五月の節季と満月 ◇春の名句 <高浜虚子・臼田亜浪・高浜虚子> ◇今月の一口法話================================================ 物が増える事を 得といい 心が豊かになることを 徳という ◇五月====================================================== <皐月(さつき)> 「さつき」の由来は、この時期に早苗を植える月であることからです。 早苗月と称したのを、略して「さつき」となったと言われています。 ◇歳時記===================================================== <八十八夜> 立春から数えて八十八日めにあたる雑節で、5月2日頃をいいます。 「霜なくて 曇る八十八夜かな」と正岡子規は詠みましたが、一般的に 「八十八夜の別れ霜」というように、この頃から霜もなく安定した気候となり、 苗代に籾まきをしたり、孵化した蚕に初めて桑の葉を与えて、蚕座に掃き下ろす 作業を行う掃立(はきたて)の時期となります。 また、茶摘みも最盛期を迎え、農家は忙しくなります。 「夏も近づく八十八夜」で始まる小学唱歌の歌詞んいあるように立夏も間近いです。 この頃に摘み取られる新茶は、若々しく色鮮やかで、旬の走りとして風味が 珍重されます。 <端午の節句> 「端」は物事の始まりを意味していますから、「端午」はもともと月の初めの 午の日をさしており、必ずしも、5月5日をさしていたわけではありません。 しかし「午」と「五」の音が同じことから、また午が旧暦の5月をさすことから、 5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになったといわれます。 <鯉のぼり> 5月になると、幼稚園や小学校から「屋根より高い鯉のぼり?♪」と 元気な歌声が聞こえてきます。 のぼりは、武家社会には欠かせないもので、出陣の際や祭典などで 必ず建てました。 なぜ端午の節句には鯉なのでしょうか? 中国には、黄河の急流、竜門を登りきった鯉が龍になったという故事があります。 人々は子がいつか龍のように立身出世することを祈願して鯉のぼりを飾ったのです。 ◇五月の節季と満月=============================================== <平成二十六年五月の節季> 「立夏(りっか)」 5月5日(月) 夏の始まりを意味し、大地が草で覆われ、木々が繁ってくる新緑の季節。 爽やかな風が吹く風薫る季節へと移っていく。 「小満(しょうまん) 5月21日(水) 作物が育ち、少し満足すると言う意味で、陽気が良くなり草木などの 植物が成長し生い茂る季節。麦などの穂がつく頃でもある。 <平成二十六年五月の満月> 今月は5月15日(土)が満月です。 ◇春の名句==================================================== 「 故郷は 昔ながらの 粽(ちまき)かな 」 ~ 高浜 虚子 ~ 「 山蛙(やまかわず) 常磐木落葉 時しらず 」 ~ 臼田 亜浪 ~ 「 すき嫌ひ なくて豆飯 豆腐汁 」 ~ 高浜 虚子 ~ ==========================================================
2014年04月01日
カテゴリ:歳時記
おはようございます 新年度がスタートしました。 真新しい制服やスーツを着た学生や社会人を見ると思わず応援したくなります。 先週、桜が開花しましたが満開になりましたか? 夜はまだ寒いですので暖かい格好で夜桜を楽しんで下さい。 ◆もくじ ◇今月の一口法話 ◇四月 <卯月(うづき)> ◇歳時記 <お釈迦様の誕生日はすべての始まり> ◇仏事の豆知識 <甘茶> ◇四月の節季と満月 ◇春の名句 <飯田蛇笏・松本たかし・日野草城> ◇今月の一口法話================================================== 人生に正解なし 人生すべて無駄なし ◇四月========================================================= <卯月(うづき)> 「うづき」の由来は、旧暦四月頃に卯の花が盛りになることから 名づけられました。 また、稲や種を植える月から「植月(うづき)」、あるいは、 十二支の四番目の「卯(うさぎ)月」の説もあります。 歳時記========================================================= <お釈迦様の三大行事> 4月8日はお釈迦様が生まれた日。2500年も前のことです。 この日には全国の多くの寺院で「花まつり」が行われます。 「花まつり」とは、降誕会(ごうたんえ)の別名であり、 ほかにも潅仏会(かんぶつえ)や仏生会(ぶっしょうえ)などと呼ばれます。 悟りを開いた日である「成道会(じょうどうえ)12月8日」と、 一生を終えた日である「涅槃会(ねはんえ)2月15日」とともに、 降誕会はお釈迦様に関する三大行事のひとつです。 <誕生の情景を復元する花まつり> お釈迦様はルンビニの花園で摩耶夫人の右脇から誕生しました。 その喜びに天から龍が降りてきて香湯を灌ぎ、産湯をつかわせたと伝えられています。 生まれるとすぐに7歩進んで、右手を天を指し、左手で地を指して 「天上天下唯我独尊」と唱えたとは有名な話。 そのときの姿が花まつりでお参りする誕生仏となりました。 花で飾った花御堂の中に誕生仏を安置して、香湯のかわりに甘茶を灌ぐのが、 花まつりのしきたりです。 無病息災を願い、甘茶がアジサイ科のヤマアジサイの変種「小甘茶」を 乾燥させて作ります。 緑茶にお砂糖を入れるわけではないのです。 <長い歴史を持つ花まつり> 花まつりはインドから伝わった行事です。 日本では推古天皇の時代(606)に元興寺で初めて行われたという記録があります。 平安中期の仏教説和集「三宝絵詞(さんぽうえことば)」には、 「4月8日はすべての物が生まれる季節」と説かれています。 当時の4月8日は今の5月ごろに当たります。 もともと日本には、この季節に山に登って花を摘んで神にまつる風習や、 農耕開始に当たって山の神様や田の神様に豊作を祈願する行事がありましたから、 お釈迦様の誕生日も合わさって4月8日は特別な日となったわけです。 また、「三宝絵詞」には 「4月8日に母親への感謝を今日しなくていつするのだ」 というように書かれています。 4月8日はお釈迦様の誕生を祝うとともに、この世に生んでくれた両親や ご先祖様に感謝する日だったのです。 ◇仏事の豆知識==================================================== <甘茶> お花祭りの時、お釈迦様の誕生仏に灌ぐのが「甘茶」です。 これはお釈迦様が誕生した時に降り注いだ甘露の法雨(かんろのほうう)に ならったものです。 この法雨は、お釈迦様の誕生を喜んだ龍王が降らしたもので、 お釈迦様はこの雨を産湯としました。 現在では紫陽花(あじさい)に似た食物の枝を切り取り加工したものを 煮出して使いますが、その甘さを蔗糖の四百倍の甘さがあります。 甘茶にはサポニンが多く含まれ、コレステロールを減少させ、 脂質の代謝を促すとされています。 また、二日酔い防止にも効果があるとされています。 ◇四月の節季と満月================================================= <平成二十六年四月の節季> 「晴明(せいめい)」 4月5日(土) 清らかに明るい季節が訪れるという意味。 草木が芽吹き生き物ははつらつとし、清浄で美しい気持ちの良い季節。 「穀雨(こくう)」 4月20日(日) すべての穀物の芽を出させる雨が降るという意味。 日差しが強くなる季節。 <平成二十六年四月の満月> 今月は4月15日(火)が満月です。 ◇春の名句====================================================== 「 わらべらに 天かがやきて 花祭 」 ~ 飯田 蛇笏 ~ 「 竹山に 春の虹立つ 間近さよ 」 ~ 松本 たかし ~ 「 春の夜や 都踊は よういやさ 」 ~ 日野 草城 ~ =============================================================
2014年03月01日
カテゴリ:歳時記
おはようございます ◆もくじ ◇今月の一口法話 ◇三月 <弥生(やよい)> ◇歳時記 <桃の節句> ◇仏事の豆知識 <お彼岸> ◇三月の節季と満月 ◇春の名句 <正岡子規・高浜虚子・杉田久女> ◇今月の一口法話==================================================== 己がやらで 誰がやる 今やらなくて いつできる ◇三月============================================================= <弥生(やよい)> 「やよい」の由来は、春の暖かい陽気に恵まれて、全ての草木が生い茂る月 「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」 これが詰まって「やよい」となったといわれています。 ◇歳時記=========================================================== <桃の節句> もともと五節句(正月、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日)は 総じて「女性のための日」でした。 女性は普段よく働いているから、この時くらいは十分に休養するという意味が 込められていました。 いつもは、あまり行き来のできない家などを訪問したりして楽しんでいました。 普段食べられないものも食べ、野や山にも遊びに出かけました。 ちなみに、「ひなあられ」も、その際の携帯食料だったといわれています。 節句とは、いわば「外に出ていく」遊楽の日だったのです。 1.桃は、「生命力」「不老」の象徴でもあります。 「桃」の文字は「木」へんに「兆」と書きます。 日本では、これが「兆ほどもたくさんの実(子供)をならせる」と解釈され、 安産をはじめ「強い生命力」の象徴とされました。 また桃の実は栄養価も高く、病魔を退散させると考えられていました。 1.桃は、また「平和」の象徴でもあります。 有名な中国の「桃源郷」は、秦の世の戦乱を避けて、桃または桃に囲まれた 別天地に隠れ、五百年以上も平和に暮らしていた人々の物語です。 このように、「桃の節句」には、「遊楽」「生命力」「平和」の意義があります。 その意義において、この日は楽しい1日であり、この日を迎える1年ごとに 若々しくありますよう願っております。 ◇仏事の豆知識====================================================== <お彼岸> お彼岸のお参りは「お中日」にしなければいけませんか? 四季の豊かな日本ですが、とりわけ春は万人に好まれる季節です。 その春を待つ心から、「春は三度来る」ともいわれています。 つまり、新しい年を迎えての「初春」、二月の節分の後の「暦の上での春」、 そして、「暑さ寒さ」といわれる、お彼岸を境にやってくる「季節の春」です。 雪や氷も溶け、自然の気候も本当の春を迎える春のお彼岸。 その「お中日」である「春分の日」は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 として、国民の祝日に指定されています。 「お中日」が、昼夜の時間が等しく、太陽が真東から昇り真西に沈む 「春分の日」に置かれているのは、仏教の基本的な考え方「中道」 (かたよらない心)によるものです。 ですから、「お中日」がお彼岸の中心の日であることは間違いありません。 しかし、前後三日ずつ、合計七日間の「修養習慣」であることも忘れてはなりません。 菩提寺で特別な「彼岸法要」などが行われる場合は別として、「お中日」に 特にこだわることはないでしょう。 混雑を避けて、平日にゆっくりお参りして下さい。 ◇三月の節季と満月================================================== <平成二十六年三月の節季> 「啓蟄(けいちつ)」 3月6日(木) 土中の穴で冬眠していた虫が春の陽気を感じ 地上に姿を現す時期。 「春分(しゅんぶん)」 3月21日(金) 昼と夜の長さが同じで春を分ける意味。 花が咲き始め春爛漫(らんまん)な季節。 <平成二十六年三月の満月> 今月は3月17日(月)が満月です。 ◇春の名句========================================================= 「 毎年よ 彼岸の入に 寒いのは 」 ~ 正岡 子規 ~ 「 大寺を 包みてわめく 木の芽かな 」 ~ 高浜 虚子 ~ 「 ゆるゆると 児の手を引いて 春の泥 」 ~ 杉田 久女 ~
2014年02月01日
カテゴリ:歳時記
おはようございます ◆もくじ ◇今月の一口法話 ◇二月 <如月(きさらぎ))> ◇歳時記 <初午><恵方巻> ◇3日は「節分」 ◇二月の節季と満月 ◇冬の名句 <高浜虚子・飯田蛇笏・小林一茶> ==◇今月の一口法話==================================================== 朝は希望に起き 昼は努力に活き 夜は感謝に眠る ==◇二月============================================================= <如月(きさらぎ)> 「きさらぎ」の由来は、寒さが厳しく、着物の上にさらに重ねて着るので、 「衣更着(きさらぎ)」、または、「生更ぎ(いきさらぎ)」が転訛した ともいわれています。 ==◇歳時記=========================================================== <初午> 二月最初の午の日は、お稲荷様の縁日です。 お稲荷様は農耕の神様で、きつねはその使いとされています。 後に開運や商いの神様としても信仰されるのは、一時代を築いた 「田沼意次」が庭にお稲荷様を祭ったからといわれています。 江戸の初午は子供たちが狐の絵馬や赤い幟(のぼり)を揚げて、 騒ぎ楽しみました。 今年の初午は2月4日(火)です。 (地域によっては2月1日を初午とする地方もあります。) <恵方巻> 恵方巻(えほうまき)は、節分に食べると縁起が良いとされる巻き寿司です。、 これは恵方巻きをよく食べる近畿地方を中心とした風習であります。 「恵方寿司」とも呼ばれています。 節分の夜にその年の恵方に向かって、目を閉じて一言も喋らず、 願い事を思い浮かべながら太巻きをまるかじりするのが習わしとされています。 商売繁盛や無病息災を願ってともされていて、七福神に因み、 かんぴょう、キュウリ、シイタケ、だし巻、うなぎ、でんぶ等の七種類の具を 入れて食べます。 これには福を食べるという意味合いもあるみたいです。 今年の恵方は東北東方面だそうです。 ==◇3日は「節分」==================================================== 「節分とは」 元来、節分とは「季節を分ける」ことから「節分」です。 現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになりましたが、 季節の始まりを示す立春、立夏、立秋、立冬の前日はいずれも節分なのです。 現在のように立春の前の節分が特にありがたがられる理由ですが、 旧暦の時代では「立春正月」などといい、一年の始まりを立春付近に 求めたことから、その前日は年の最後の日という意味合いを持ったと 考えられます。 「節分と豆まき 」 節分の日には、炒った豆を年神に供えたあと、その豆を年男が 「鬼は外、鬼は外、福は内」呼ばわりながら蒔きます。 このとき蒔かれた豆を自分の年の数だけあるいは、年の数+1だけ拾って食べ、 一年の無病息災を願う風習があります。 この「鬼は外」については、中国から渡来し宮中で行われていた 「追儺(ついな)」の行事と寺社が邪気をはらうために行った「豆打ち」の 儀式が融合したものだといわれます。 追儺は「弓矢などで悪鬼、厄神などを追い払う行事」で、 年の暮れに行われていました。 豆打ちは豆まきともいわれ、その言葉通り豆やカチグリを蒔いたもので、 節分の日に行われました。 ==◇二月の節季と満月================================================== <平成二十六年二月の節季> 「立春(りっしゅん)」 2月4日(火) 節分の翌日で、春が始まると言う意味。 1年の始まりで旧暦では正月にあたる。 「雨水(うすい)」 2月19日(水) 雪が溶けて空から振ってくるのは雨に変わる時期。 寒さが和らぐ季節です。 <平成二十六年二月の満月> 今月は2月15日(土)が満月です。 ==◇冬の名句========================================================= 「 雪の後 雨となりけり 寒明くる 」 ~ 高浜 虚子 ~ 「 ぎんねずに 朱(あ)ヶのさばしる ねこやなぎ 」 ~ 飯田 蛇笏 ~ ≪ぎんねず 【銀鼠】 銀色を帯びたねずみ色。ぎんねず。ぎんねず色。≫ 「 山やくや 眉にはらはら 夜の雨 」 ~ 小林 一茶 ~
2014年01月02日
カテゴリ:歳時記
明けましておめでとうございます ◆もくじ ◇今月の一口法話 ◇平成二十六年の干支 <午> ◇一月 <睦月(むつき)> ◇一月の節季と満月 ◇冬の名句 <村上鬼城・日野草城・杉田久女> ◇今月の一口法話==================================================== 花が美しく咲く かくれた根の力のおかげである ◇平成ニ十五年の干支================================================ <午(うま)> 「午」は「子」からはじまり「巳」までの陽気が最大に達します。 周知の如く夏至とは、陽気の極限のときであり、同時にこの夏至を 契機として陰気が最大になる「冬至」に向かいます。 また、午は陽気や時刻の変わり日でもあることから、 午前・正午・午後という時間を表す文字に使われました。 ただ、この「午」が「馬」となったことは、はっきりを解かってはおらず、 角がないから「午(うま)」といわれています。 いずれにしても、昔の生活において、うまは大変重宝な動物で、荷物を運んだり、 戦場で活躍したりと、家族の中で最も力のある頼れる存在でした。 その証拠として、郷土玩具でのうまに人気はとても高く、 多く地域に残っています。 ◇一月============================================================= <睦月(むつき)> 旧暦では、各月を数の順でいわず、その月にふさわし呼び名を付けました。 旧暦一月は睦月(むつき)。 「むつき」の由来は、正月に一家がなごやかに「むつみあう」日を送ると いう意味といわれています。 「生む月」という説もあります。 ◇一月の節季と満月================================================== <平成二十六年一月の節季> 「小寒(しょうかん)」 1月5日(日) 寒さが本格化してくる入り口の時期で、「寒の入り」とも呼ぶ。 木枯らしが吹き寒さが厳しくなる季節。 「大寒(だいかん)」 1月20日(月) 最も寒い頃で、これ以上寒くはならないと言う季節でもある。 <平成二十六年一月の満月> 今月は1月16日(木)が満月です。 ◇冬の名句========================================================= 「 二つ三つ 歌も覚えて かるたかな 」 ~ 村上 鬼城 ~ 「 誰(た)が妻と ならむとすらむ 春着の子 」 ~ 日野 草城 ~ 「 身にまとふ 黒きショールも 古りにけり 」 ~ 杉田 久女 ~
2013年12月01日
カテゴリ:歳時記
おはようございます ◆もくじ ◇今月の一口法話 ◇十二月 <師走(しわす)><除夜の鐘 > ◇歳時記 <年越しそば><冬至> ◇十二月の節季と満月 ◇冬の名句 <与謝蕪村・宝井其角・小林一茶> ◇今月の一口法話=============================================== 知って行わざるは 知らざるに同じ ◇十二月====================================================== <師走(しわす)> 「しわす」の由来は、十二月は僧(師)をお迎えしてお経を読ませるために、 「師が走る」ことからが定説となっています。 他に「歳極(としはつ)月」、または「成し終わる月」が転訛したという 説もあります。 <12月31日(火)> 「除夜の鐘 」 除夜の鐘は午前零時を報じたときから百八つ鐘を鳴らすものです。 今年1年の百八種の煩悩の眠りを覚まして仏道修行をし、 心を清めて新年を迎える行事です。 ◇歳時記<年越しそば>========================================== 大晦日に縁起をかついで食べる年越しそば。 年越しそばの由来については、諸説あります。 ○人生はそばのように細く長く生きるという長寿を願って食べる。 ○そばが切れやすいことから、1年間の苦労や災厄を切り捨てて 翌年に持ち越さないように願って食べる。 ○古来、三角形は邪気を払う力を持っていると信じられており、 そばの実が三角形であることからそばは縁起のよい食べ物と考えられていた。 ○金細工職人が作業所に散らばった金粉をそば粉の団子で集めていたことに あやかって金運に恵まれたいという願いを込めて食べる。 ○そばは少々の雨風に当たっても太陽に当たるとすぐに起き直るほど丈夫。 それにあやかって、来年こそはとの盛り返しを願って食べる。 など、いろいろな説がありますが、いずれも新しい年に向け人々の さまざまな願いがこめられた縁起物として食べられているようです。 1年の無事を感謝しながら、家族揃っておいしい年越しそばを食べたいですね。 ただ、年を越してから食べるのは縁起が悪いと言われるので、 12時までに食べ終わるようにしましょう。 ◇歳時記<冬至>=============================================== 12月21日は冬至。1年中で昼が一番短く、夜が一番長くなる日です。 この日を境にまた昼が少しずつ長くなっていくため、弱まった太陽の力が 再び復活して新たに誕生していく日とも考えられていたようです。 この日は、かぼちゃを食べてゆず湯に入り、無病息災を祈る習慣があります。 ◆かぼちゃ◆ 「冬至かぼちゃ」ともいわれるほど、冬至にはかぼちゃがつきものです。 本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存がきくことから、冬にビタミンなどの 供給源が不足していた時代には、かぼちゃは貴重なものだったといえます。 実際にかぼちゃには、カロチンやビタミンが多く含まれています。 ビタミンAは、肌をツヤツヤにしたり、動脈硬化やがん・心臓病の予防に なるだけでなく、皮膚や粘膜にも効果があります。 カロチンは、体内でビタミンAにかわって肌や粘膜を丈夫し、 感染症などに対する抵抗力をつけてくれます。 「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれるのは この効果のためです。 ◆ゆず湯◆ 冬至を温泉などにつかって病を治す「湯治(とうじ)」とかけて、また、 ゆずにも「身体に融通(ゆうずう)が利きますように」という願いが 込められており、江戸庶民からうまれたといわれています。 ゆず湯には新陳代謝を活発にして血行を促進、冷え性を緩和したり、 体を温めて風邪を予防する効果があります。 果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌作用や皮膚を強くしてくれる 効果もあるので、冬の荒れた手肌にもオススメです。 さらに、ゆずの香りによるリラックス効果もありますから、 元気に冬をこすためにも大いに役立ちます。 その他にも、一部の地方では、れんこん、にんじん、だいこん、ぎんなん、 きんかんなど、「ん」のつく食べ物を食べると「運」がつき幸福になる という言い伝えもあります。 冬至を過ぎると季節は春に向かいますが、実際には寒さがいっそう 厳しくなってきます。 ゆず湯に浸かって体を温め、カボチャを食べて寒い冬を元気に過ごしたいですね。 ◇十二月の節季と満月============================================ <平成二十五年十二月の節季> 「大雪(たいせつ)」 12月7日(土) 雪が降り積もる季節。 本格的な冬将軍の到来を感じさせる季節。 「冬至(とうじ)」 12月22日(日) 一年中で夜が一番長い日、冬の真ん中を意味する。 暦の上では冬の真ん中ですが、実際にはこれからが寒さの本番。 <平成二十五年十二月の満月> 今月は12月17日(火)が満月です。 ◇冬の名句==================================================== 「 雪折れも 聞えてくらき 夜なるかな 」 ~ 与謝 蕪村 ~ 「 流るるや 千手陀羅尼の 年の垢 」 ~ 宝井 其角 ~ 「 門松の 立ち初めしより 夜の雨 」 ~ 小林 一茶 ~
2013年11月01日
カテゴリ:歳時記
おはようございます ◆もくじ ◇今月の一口法話 ◇十一月 <霜月(しもつき)> ◇仏事の豆知識 <千歳飴> ◇歳時記 <紅葉><紅葉がきれいになる条件><紅葉狩り> ◇十一月の節季と満月 ◇秋の名句 <高浜虚子・正岡子規・松本たかし> ◇今月の一口法話======================= 「私は正しい」 争いの根は ここにある ◇十一月============================= <霜月(しもつき)> 「しもつき」の由来は、 「奥義抄」にある「霜しきりにふるゆえに霜降月といふを誤れり」 が定説となっています。 ◇仏事の豆知識======================== <千歳飴> 十一月十五日は七五三の式日です。 七五三祝いは、平安時代から児童の健康と成長を願い、祝う儀式として 行われた習慣が始まりです。 江戸時代になって七歳・五歳・三歳の子が氏神様にお宮参りする習慣に 変わり今日に至るといいます。 江戸時代、浅草の飴売り七衛門が紅白の棒状の飴を「千歳飴」「寿命飴」 と名付け、長い袋に入れて売り歩いた事が起源とされています。 「ちとせ」とは千年という意味であり、子供の健康と成長を願う縁起物で、 飴が長いのも延命長寿を願う意味があります。 ◇歳時記============================ <紅葉> 秋の深まりとともに、赤・黄・茶と色とりどりに染まる紅葉の季節がやってきます。 日本はとても美しい紅葉を見ることができ私達の目を楽しませてくれます。 紅葉のしくみとは・・・ 紅葉は落葉樹が冬支度をする姿です。冬が近づき、もう葉をつけている必要がないと 判断した木々は葉を落とす準備を始めます。 まず、枝と葉の境に「離層」という組織を作ります。 これができると水や養分が運べなくなるため、葉に糖分が蓄積されていきます。 すると、葉を緑色に見せていた葉緑素のクロロフィルが分解され、 葉から緑色が消えていき、今まで見えなかった色素がでてきます。 この変化が紅葉です。 紅葉には、イチョウに代表される黄系の「黄葉(こうよう)」と カエデに代表される赤系の「紅葉(こうよう)」があります。 緑色が消えてもともと葉に含まれていた「カロチノイド」という黄色い色素が 浮き出てくると、葉は黄色に色づきます。これが、黄葉です。 また、葉の中に残った糖分によって「アントシアニン」という赤い色素が 合成されると、「カロチノイド」よりも赤が目立ってきます。 これが紅葉で、葉は赤色になります。 <紅葉がきれいになる条件> 一般的に、最低気温が8℃以下くらいになると紅葉が始まるといわれています。 紅葉がきれいになる条件は ・太陽の日がよくあたる。 日差しが多いと赤の色素のもととなる糖分が多く作られます。 ・昼と夜の寒暖差が大きい。 夜の急激な冷え込みは緑の色素クロロフィルの分解を促進させます。 夜の気温が高いと木は活動して昼間作った糖分を使ってしまいます。 ・葉が枯れてしまわないよう、適度な湿気があること。 渓谷や川沿いはこれらの条件が整っているため、紅葉の名所が多いのです。 <紅葉狩り> 「紅葉狩り」とは、山野に紅葉を見に出かける行事・風習のことをいいます。 もともと紅葉狩りは、平安時代の頃、貴族たつの遊びとして行われており、 庭に植えたカエデなどが紅葉するとその木を眺めながら和歌を詠むなど その美しさを楽しんでいました。 その後、江戸時代頃に秋の行事として庶民の間にも広まっていったそうです。 ◇十一月の節季と満月======================== <平成二十五年十一月の節季> 「立冬(りっとう)」 11月7日(木) この日から立春までが暦の上で冬。 季語には冬立つ、冬に入る、冬来る、今朝の冬とある。 このころは陽の光も一段と弱く、日脚も目立って短くなり、 冬の気配がうかがえるようになる。 「小雪(しょうせつ)」 11月22日(金) 「小とは寒さまだ深からずして、雪いまだ大ならざるなり。」 まだ、市街には本格的な降雪はないが、遠い山の頂きには雪が見られ、 冬の到来が感じられるころ。 <平成二十五年十一月の満月> 今月は11月18日(月)が満月です。 ◇秋の名句============================= 「 四五人の 小会によき 冬座敷 」 ~ 高浜 虚子 ~ 「 家めぐる 冬田の水の 寒さかな 」 ~ 正岡 子規 ~ 「 柊(ひいらぎ)の 花のともしき 深みどり 」 ~ 松本 たかし ~ =================================== 喪中はがきが届いたら…ご進物用お線香・ギフトお線香を。 喪中はがきで初めて御不幸を知ったら。 今更お香典というわけにもいかないし… そんな時には、お線香をお贈りされてはいかがでしょう。 亡き故人様の御供養になり、ご遺族の方にもお喜びいただけると思います。 この時の表書きは、「御佛前」か「御供」が一般的です。 御予算は3,000円~5,000円のお線香が多いようです。 =================================== このブログでよく読まれている記事
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