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カテゴリ:雑学
以前紹介したこともあるイグ・ノーベル賞(詳しくは今までの日記その1とその2参照)の今年の受賞者が発表されて、話題になっています。日本人12人目の受賞となったのが山本麻由さん(26)で、ウシの糞からバニラの芳香物質バニリンを安価に抽出する製造方法を提案したということで今年の化学賞を受賞したとのこと。(CNNニュース イグ・ノーベル賞、「牛の糞からバニラ」で邦人女性が受賞、yahoo! news UK 受賞の模様)
会場では、実際にウシの糞から抽出されたバニリンを用いて作られたアイスクリームが振る舞われたそうだ。ちなみにそれを作ったのはToscanini’s Ice CreamというMITにほど近い地元のメーカーで、“Yum-A-Moto Vanilla Twist”なんてわざわざ名付けたらしい(Improbable Research)。Yumは、英語でおいしいってこと。どんなにきれいにしてあるといわれても、食べるのは抵抗があるかも。 もともと、バニリンというのはバニラに含まれる香気成分だが、バニラビーンズを使っているものは限られており、ほとんどは木材に含まれるリグニンを分解したりして、工業的に製造されているとのこと。それを今までのもとより安価に製造できるということであって、すぐに食品に使えるよと訴えているわけではない。とりあえず、食べ物以外の用途と言うことでしょう。 受賞者の履歴をみていくと、やっぱり日本人の場合、バウリンガルにしろ足の匂いの研究にしろ、実益を兼ねた研究が多いように思う。今回の受賞もウシの糞というところに焦点を当ててみても、もとは産業的に役立てないかということから始まっており、「朝にトースト落っことして、バターの付いている側が下になる方が多い」なぞという研究とは明らかに違うと思う。 最後に10月8日には、イグでないノーベル医学生理学賞の発表が待っているので、すごく楽しみ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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どちらも発想は面白いし、実際に実現させている点はやはり素晴らしいと思います~
でも、口にするのはかなり躊躇しちゃいますよね(汗) わざわざYumってついているところがまたアヤシイですよ~(≧m≦)! (2007年10月08日 00時35分11秒)
山本さんだからこそ使えるネタですね。
これが本当にメニューに載っていたら驚きです。 chocolat*chocolatさん >どちらも発想は面白いし、実際に実現させている点はやはり素晴らしいと思います~ >でも、口にするのはかなり躊躇しちゃいますよね(汗) >わざわざYumってついているところがまたアヤシイですよ~(≧m≦)! ----- (2007年10月08日 22時43分53秒)
「株式会社Caloria代表取締役社長 管理栄養士の宇栄原千春さん|楽しく食べて」に
上記の内容について、記載しました。 もしよろしかったらaccessしてみてください。 (2021年03月11日 13時12分32秒) |