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カテゴリ:本・読書
その存在さえ知らなかった息子の死を知らされ、とまどう父親は日本コンピュータ業界のカリスマ技術者。
不可解なその死因を追う過程で、原発新設に関わる闇の世界に足を踏み込む事になる。 ボロボロになりながらも止まらないその理由は、技術者としての自負か、父親としての想いか。 物語が進むのにあわせて、開発中のコンピュータに入り込んだウィルスの正体が明らかになり、これに呼応するかのように実際の登場人物の秘密もあらわになっていく。 サントリーミステリー大賞、読者賞W受賞作。 「無から次第に大きくなっていく主人公の父性に、小説的な深さがあった。」という北方謙三氏の評の通り、しっかりとした構成力で読者をうならせる。 これは良作です。 実在する個人団体等とはいっさい関係ありません度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/11/11 04:12:38 PM
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