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カテゴリ:本・読書
解説の木下和郎氏が、
・・・小説作品というのは「なにが描かれているか」よりも「どのように描かれているか」が大事・・・(中略) ・・・「どのように描かれているか」を通して「なにが描かれているか」を読まなくてはいけないのに。 と述べて、「なにが」だけしか読まない・読めないひとが多すぎる、と嘆いています。 まあ、概ね同感です。 本作はストーリーらしいストーリーはありません。(きっぱり!) 主人公のなんでもない日常にのせて巡らされる思索に付き合ううちに、読者も考えるに違いないのです。 いままではあらためて考えた事の無かった事をいろいろと。 そういう時間は今こそ貴重なのかも、ですよ。自信ないけどw 庭の水遣りだけで5~6ページが割かれていたり、一文が丸1ページ続いたりという静かな冒険に、拒否感がなければの話なのですがw 人物はなかなかに魅力的で、菜緒子姉や、森中のキュラクターが結構笑えます。 考えすぎ度★★★☆☆ 科学が取り扱える部分は元からきわめて限定的だということをわかってない風なところが少々気にはなった、というのはあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/09/20 01:16:27 AM
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