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カテゴリ:本・読書
少年の日記を通して語られる過去。
刑事による母親の取り調べ室での会話。 その二つが平行して進む形式だが、タイトルとプロローグによって絶望的なラストは予告されている。 しかも、実際の終局は読者の想像より悪い形で裏切られる。 いや、それはもしかすると逆なのかもしれないが。 あまりにも残酷な物語、その分周囲の人間の暖かさには救われる。 著者自身の文庫後書きには、物語はフィクションで全ては作者の想像だとの注意書きがある。 が、私たちは必ずしもそうではない事は知っている。 貧困は悪だ、それも知っている。 兆候を見つけた時、相談する場所があることも、そしてその限界も見聞きしている。 だけど、だからこそ・・・、と。 反抗度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/06/05 10:13:15 PM
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