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カテゴリ:本・読書
予告通り、読みました。
存在すること自体を忘れていた父からの遺産として、マンションの一室とハムスター一匹を受け取った主人公まちる。 遺言執行者に任命されたという女は、誠実な対応だがどこかズレた感じ。 そんな彼女との不思議なやりとりや、幼馴染で元カレの彰との同志的な会話の中に、どこか「人生で最低限踏み外せない何か」を知っている天然のマジメさ、みたいなのが微かに透ける感覚。 物語自体は何が起こるというわけではなく、読み物としてのオモシロさは『お縫い子テルミー』の方が上だが、著者らしさということではこちらかな、と、4作しか読んでない中ではあるけどなんとなく。 看護師から「女王様」に転職する姉と、突然理由もなくアフロにしてしまう高校生の妹のお話『豆姉妹』との二編収録。 『ハミザベス』が第26回すばる文学賞受賞。 貧乏性万歳度★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/08/17 12:34:23 AM
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