ワインヲタ入門生のチラシの裏

2016/11/26(土)12:54

北条ワインさんへお邪魔してきました

ワイナリーへ行って来ました(92)

中国地方にもいくつかのワイナリーが存在していますが、鳥取にも唯一ですが、中部の北条砂丘そばに北条ワインがあります。 歴史はなかなかに古く、創業は1944年。中国地方では最も古いワイナリーとなりますが、スタートは戦中の酒石酸製造所でした。また、北条砂丘での葡萄栽培自体は1857年から行われていたようです。因みにこの北条砂丘、県の農業特区となっているそうで、ラッキョウや葉タバコなど様々な農産物が作られています。 ただ、最近は畑をやめてしまう農家も多く、北条ワインは空いた土地を取得して自社畑を増やしていらっしゃるそうですが、やはり人手やコストなど苦しいところではあるそうです。 そんな北条ワインは、戦後本格的にワイン作りに着手、自社畑のものを中心に、地元のブドウを用い、辛口ワインに拘ってきました。 下北条駅から徒歩15~20分程度でワイナリーに到着です。 ワイナリーの事務所がこちら。実は、北条ワインさんでは醸造施設の見学のご対応はされていらっしゃいません。さらに、事務所では試飲もありません。 日本ワイン検定1級合格者の方にはご注意いただきたいのですが、合格特典には北条ワインさんでの試飲無料という記載がありましたが、ワイナリーへお邪魔しても試飲は出来ません! 試飲に関しましては、各地での販売イベントで可能な場合があるそうですので、ワイナリーのホームページの新着情報を要チェックです。 ただ、ワイナリー事務所でワインの販売をされています他、今回はお話を色々伺う事が出来ました。 さらに、今回何と、ワイナリーの方に砂丘に点在する畑をご案内頂いてしましました!こちらはマスカット・ベーリーAの畑です。やはり果実や房のサイズが大きいですね。樹齢は40年くらいになるそうで、幹もしっかりしていました。甲州に次ぐ古参品種です。 こちらはシャルドネ。色づきはまだまだだそう。海に近く昼夜の寒暖さが大きく、完全な砂地土壌のため水はけもよく、加えて7月8月の日照量は実は全国的にも多い方という環境ですが、一番苦労しているのはこのシャルドネだそうです。 こちらは何とシラー。やはり、色々な品種を試験栽培していらっしゃるそうですが、砂丘の環境に適していたのがこのシラーと、もうひとつサンジョヴェーゼだそう。まだワインにはなっていないようですが、今後が楽しみです。 そしてメルローです。他にカベルネ・ソーヴィニヨンもあり、ボルドー系には結構適していたようです。色もしっかり出るとのこと。 草生栽培を実践しておられる為下草はよく茂っていました。伸びてきたら刈ってすきこみます。薬に関しては基本的には控えるも、虫が出てどうしようもない時はやはり少量用いるそうです。 判りにくくて申し訳ありませんが^^;、土壌は見事に砂!砂丘だから当たり前なのですが、ワイナリーへ行く途中の道も、舗装道路の横に砂がたまっており、その独特の環境を感じることが出来ました。 因みに、ワイナリーの前を走る国道を挟んで駅側は粘土質の土壌だそうで、そちらでもマスカット・ベーリーAなどを栽培されています。また、今後はメルローにも挑戦してみたいそうです。こちらも楽しみ。 上記のようにいろいろなお話を聞かせていただくことが出来ましたが、中でもインパクト大だったのは甲州について。今回は現物を見ることは出来ませんでしたが、パンフレットで写真を見ることは出来ました。何と、北条の甲州は小さく丸い、外国の醸造品種のような形になっているのです。数十年の時間を経て、砂地という苛酷な環境に適応した結果という事でしょうね。 北条ワインのアイテムは比較的手頃で、高価なでも3000円程度のものくらいまでです。海のミネラルが感じられるという砂丘のワイン、今後色々試してみたいと思います。 ワイナリーの皆さん、今回は急な訪問にもかかわらず本当にありがとうございました! 【お土産】【鳥取県】【限定品】北条ワイン・カイノワール赤2,011年 720ml 今回は甲州を1本購入させていただきましたが、非常に悩んだのがこちら。甲斐ノワールも試験栽培の結果、砂丘の環境に適していたそうで、色もしっかり出ており非常にスパイシーだとか。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック!

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