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カテゴリ:ケセラセラな日々
水曜日に義父の検査のため 大阪にある大学病院に行ってきた。 ![]() 義父の家から徒歩5分の最寄り駅から 電車で15分の駅前の病院まで 合計20分ほどの道のりを付き添うために 新幹線を使って片道4時間の移動 笑い話のようだわね ぷぷぷ。 もちろん 大病院での待ち時間の長さは 新幹線の比ではない。 そのときも 例外ではなく 待合室の長椅子に 根が生えるかと思うくらい待たされていた。 とつぜん バターンという大きな音とともに 長い廊下の一番奥で待っていた患者さんが 長椅子に倒れこんだ。 「大丈夫ですか?」 とまわりの患者さんが声をかけると 返事の代わりに ゴウゴウと物凄い音が響いた。 これって もしかして;;; 大きなイビキは脳卒中と聞いたことがあるが こんなにも大きな音を立てるものなのか と思ったほど 恐ろしいほどの 唸るようなイビキだ。 その大きな音は 長い廊下に平行に設置されている いくつもの診察室の扉から 医師や看護師たちを一斉に飛び出させた。 「○○さぁん! わかりますかぁ?!」 と耳元で看護師が叫ぶうち イビキがピタっとやんだ。 直後に 「ストレッチャー!」という声が飛び かけつけた医師のひとりが 患者さんに覆いかぶさり心臓マッサージを始めた。 ガラガラとストレッッチャーが滑り込み 素早く乗せられた患者さんのカラダの上に 医師が飛び乗って心臓マッサージを続けた。 わらわらと野次馬が集まり始めたので ワタシは思わず 「そこにいたら危ないですよ」と ストレッチャーの通る道を空けるように 注意するのが精一杯で 心臓マッサージをする医師を乗せたまま 猛スピードでストレッチャーで運ばれてゆく ドラマの中のような光景に 心臓がバックンバックン ストレッチャーが去った後 しばし 呆然とした空気の中 廊下に残された ふたつの靴が ![]() 近くにいた患者さんの手で さきほどの慌しさとは対照的に そっと丁寧に揃えられた。 元気になった持ち主に また 履いてもらえることを その場の誰もが願っていたと思う。 もちろん診察は しばし中断 だが 待合室の患者たちは口々に 「病院の中やったんが不幸中の幸いやわ。」 「あのヒトは運がええんやわ。きっと助かるで。」 自分たちの診察時間がますます遅れることに 不満の声はでなかった。 あったかいぞ 大阪 ![]() それにしても 街の中や もちろん家の中でも すぐ隣にいるヒトが あんな状態になったら きっとパニックになるやろうなぁ。 アタマでは理解してるつもりでも 実際は 誰も何もできなかった。 しばらくすると 一斉に飛び出した医師たちが 自分の患者の診察を再開するために戻ってきた。 一番最後に 最初にかけつけて テレビドラマの 救命病棟24時の一場面のように ストレッチャーに飛び乗り 心臓マッサージをしていた頼もしい医師が ペタペタとスリッパを鳴らしながら 廊下を歩いてきた。 「どうもお騒がせしました;;;」 アタマをかきながら スリッパを脱いで 廊下の隅に揃えられた靴に履き替えた。 あんたのやったんかい どうやらストレッチャーに飛び乗ったときに お行儀よく靴を脱ぎ そのまま一緒に運ばれてしまったらしい。 先生も ちょいパニック 後にあの患者さんは一命を取りとめ病棟に入院されたと聞いた。 倒れるときは病院に限る。←クリックでもうひとつの症例読めます。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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