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カテゴリ:ケセラセラな日々
実家の母が5歳年上の父と結婚したのは まだ20歳そこそこだった。 3歳で父親を 18歳で母親と兄を亡くし 家族は妹とふたりきりだった父 そんなところへ 母がお嫁にきて 新しい家族が増えたことに 父の妹は大歓迎 とは 残念ながら いかなかったらしい まだほんの15歳の頃から たったひとりの兄と頑張ってきた妹は 3人兄妹の末っ子で 幼い頃から甘やかされていたこともあり もともと自分勝手な性格だったうえ 兄を取られたという嫉妬があったのだろう ことごとく 母に辛くあたり ワガママ言い放題だったそうだ。 姑の苦労はなかったが とんでもない鬼千匹がいたもんだ。 ![]() それにくわえ ふたり兄妹の親戚のジジババ(叔父・叔母)が 親代わりと言えば聞こえがいいが 兄妹の家の二階に ![]() 家賃も支払わず住みついていて 父が結婚をすると言うと ワシらに出て行けと言うのかと怒り出し まだ貯えもない新婚夫婦に 大金を要求をしてきたそうだ。 ![]() まだ若い兄妹がお世話になっていたのなら それも仕方がないかもしれんが たとえば正月なんかでも 貧乏で餅も買えないふたりの目の前で 自分たち家族の餅をせっせと焼いて 腹を減らしている若者には声もかけず さっさと二階へあがっていく そんなジジババだったらしい。 聞いてるだけで 腹立ってくる ![]() しかし それから 何十年後 ![]() そんなワガママ放題で苦労をさせられ 借金までして大金を支払ったために 極貧生活を余儀なくされたにもかかわらず 父の妹と 親戚のババが倒れたとき ワタシの母は 介護に走った。 入院先で同室の患者さんにコッソリ 「あのヒト あんたの妹さん? とんでもないワガママやねぇ;;;」 と言われるくらい 歳をとっても変わらず自分勝手な義妹 母が夜中に寝ずの看病をしても 他の親戚には 「息子の嫁が世話をしてくれている」 と見栄を張っていたババ (息子の嫁は折り合いが悪く来もしない) ありえない状況でも 母はせっせと介護に通った。 ![]() そんな母を見ていたから 大好きだった実家の父や 相性のいい義父はもちろん 元気な頃の数々の心無い言葉に 何度も傷つけられたにもかかわらず 義母の世話のために 新幹線に乗れたのだと思う。 ![]() もしも あのとき母が 「あのヒトのこと嫌いやから」 「世話になった覚えはないから」 と拒否している姿を見せられていたら もしかしたらワタシも 「遠いから行けない。時間がない。」 と理由をつけていたかもしれない。 そして 息子たちは そんなワタシを どんな風に見ていただろうか。 実家の母は その後 最愛の夫の壮絶な自宅介護をやりとげた。 ワタシも あんな風に ダンナの介護ができるだろうか それだけが 自信なかったりして ![]() 去年ダンナが一週間の入院をしただけで大変だった;;; 「痛い・辛い」に案外弱いダンナの先が思いやられる。。。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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