カテゴリ:技術・家庭科
その昔、写真を撮るとき、必ずといっていいほどこんなことを言っていた。
その理由は、「チーズ」と言っている時に唇が横に開くので笑った顔に見えるからなのだと聞いたことがある。 ということは、「チー」と言っている間にシャッターを切るべきなのだろう。「ズ」の時だと唇が尖ってしまうので、いい表情には写らないはずだ。 でも、そうはいっても大体は笑った顔になっていたような気がする。無意識のうちに笑顔を作っていたのだろう。 「チーズ」と聞くと、普通は食べるものを連想する。これは食い意地のはっている僕だけに限ったことではないはず。 まだ小さいころ(30年ほど前)、僕の家にチーズなんてものはなかった。ところが、近くのお金もち(恐らく昔は大地主さん)の息子で、同級生の家に行ったとき、チーズがあったのだ。そのチーズが「6Pチーズ」。初めてチーズなるものを食べた。不思議な味がした。でも、決して不味かったわけではない。 そのチーズを食べたことを経験して、「アルプスの少女 ハイジ」が始まった。おんじぃの小屋でハイジが食べているチーズが美味しそうだった。夕飯を食べてからでも僕をそういう気持ちにさせていたので、きっと本当に美味しそうに見えたに違いない。 それから、「トムとジェリー」で、ジェリーを捕まえるために使われた穴の開いたチーズも魅力的だった。穴の開いているチーズって本当は高級品なのでは…。 美味しいそうと思いながらも、そんなハイカラなものは食べられるはずもない。だから、食べることのできるものといえば、友達の家にあった「6P」もしくは、魚肉ソーセージ張りの細長いチューブのような入れ物に入ったものだった。今は空け口に赤いテープが貼ってあるので開けやすいが、昔は両端を留めてある金具の辺りを噛んで、クルクルと回して空けたものだ。 今ではカマンベールなど6P以外のものを食べるようになった。 クリームチーズとかも美味しい。 でも、よく分からない種類のものがあった。 それは、「プロセス」。 そこで、今更ながら英語の辞書を引いてみた。 process 〔名〕1 過程、処理、工程、措置、方法、手順 2 経過、推移、進行 3 作用、変化 4〔法〕訴状、訴訟手続 このあと、動詞、形容詞と続き、 ~cheese ナチュラルチーズを加熱殺菌したもの とあった。 ということは、ほとんどのチーズがプロセスなのか? ナチュラルチーズって言うのはどんなものなのか。 この年になっても分からないことは多い。 思索に耽っている僕を記録に残すか。 「はい、チーズ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.09.30 23:57:34
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