カテゴリ:国語
「灯台下暗し」
探しているものがすぐ近くにあったりすることは結構多い。 僕はメガネをかけているのだが、寝ぼけてメガネを探すとき、かけたままだということがたまにある。 空気にしても、あるのが当たり前で、それがなくなったときの事は想像すらできない。 日常生活でも、当たり前と思っていることが本当はそうではないことが多いような気がする。 毎日ご飯が食べられること、追われてしまうがちゃんと仕事があるということ、電気が点くこと、などなど。 こうしたことを普段はあまり意識しないけれど、実はとても大事なことだったりする。 話は少し違うけれど、地元の愛知から東北大学に進んで、そこで学生時代を過ごした友人がこんなことを言っていた。 彼が下宿で東北出身の同級生と酒を飲んでいた時のこと。 「童話作家で有名なのは東の宮沢賢治、西の新美南吉だ」 「そうかなぁ」 と友人は思ったそうだ。 僕もその話を聞いて、賢治と南吉は格が違うように思った。 でも、南吉を近くに感じているからそう思ったのかもしれない。 彼の生家は以前住んでいたところから歩いていけるところにある。彼の代表作の『ごんぎつね』の舞台もすぐそこにあった。 近すぎるからその凄さが分からないのかもしれない。 それに、彼の生き方に何か自分が重なる時があったりして、より近さを感じているのかもしれない。 地元出身の偉人というものを調べてみたい気になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.10.11 08:14:17
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