カテゴリ:歴史
今日12月14日は今から300年ほど前に起こった吉良邸討ち入りの日(12月15日という見方も)。
地元のテレビでは、名君吉良公の菩提を弔う行事が行われたというニュースが流れていた。 この吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)は、歴史上の人物の中で人気のないワースト5に入るであろう人物。 浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)が、吉良からいやみったらしく苛め抜かれた後、浅野が吉良を殿中で切りつけ、刃傷沙汰となった。 幕府の判断は浅野家のお家断絶、吉良はお咎めなし。 それに憤慨した浅野家家臣、大石蔵助良雄はじめ47志により切り殺される。 まぁ、今で言うと、権力を傘に来た人物は助かり、そうでないものは処分をされたということか。 そうしたことが、当時の江戸っ子の癇に障ったらしく、『忠臣蔵』などの演目になり、ますます吉良は嫌われていったようだ。 しかし、この吉良上野介。地元では領民から慕われ、氾濫に悩まされる川に一夜で堤防を築くなどをしていて地元ではいい人なのである(黄金堤として現存している)。 こうしたことって言うのは、結構社会の中ではあるんじゃないだろうか。 本当はいい人なのに、仕事では厳しい、敵も多い、というような場合って、どの世界にもあるように思う。 自分のやったことが評価されるのは、その瞬間だけではないと思う。 時間が経過すると、本当はいいことだったんだというようなことって、結構あるように思うのだが。 それを評価するのは後の人だ。 ちなみに、この事件の起こったのは元禄時代。将軍は5代将軍綱吉。 今放送されている大奥~華の乱~の上様である。 犬は大事にできても、家臣のことには上手く解決できなかったと言うことかも。 まぁ、これも後の歴史家が評価することなのだけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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