わさびくま日記

2015/07/08(水)19:46

〈路線レポート〉鶴見線旧石油支線~その1

路線レポート・鉄道その他(74)

今回レポートするのは、鶴見線安善駅から延びている「旧石油支線」です。旧石油支線は鶴見線の前身、鶴見臨港鉄道の弁天橋~浜川崎間開業の1か月後の1926年4月に開業しました。終着駅は周辺に石油関連の企業が集中していたことから「石油駅」(のちの浜安善駅)という名称で、当初は旅客営業も行われていました。 現在は支線全体が安善駅の構内という扱いになっていて、この支線とそこから分岐する米軍鶴見貯油施設専用線を利用し、横田基地へジェット燃料が輸送されています。以前はいくつかの企業の専用線が接続していましたが、現在は米軍専用線のみが残されています。 写真は安善駅の駅名標と貨物ヤードです。写真ではほとんど見えませんが、旧石油支線はヤードの一番奥側から分岐しているようです。 安善駅付近の「安善通り踏切」近くにある日本通運、JR貨物の関連施設です。この建物の裏手を旧石油支線が走っています。 かつての旅客線は道路沿いに走っていて、この付近に旅客駅の「安善通駅」があったようです。この駅の先で安善駅からの線路に合流します。 上の写真からしばらく海側に進むと、線路が見えるようになります。奥が安善駅で、フェンスの向こうは米軍鶴見貯油施設エリアIIです。かつての旅客線は写真奥のカーブ直前で分岐し、上記の「安善通駅」へまっすぐ向かっていたようです。 ちなみに、この支線は非電化となっています。かつては電化されていたのか、気になりますね。 旧石油支線から米軍鶴見貯油施設エリアIIに続く専用線が分岐しています。専用線の入口にはゲートがあり、英語で「GATE R.R. NO.1」と記載されています。(R.R.はRailRoadの略と思われます。) この専用線は2本あり、少し先にも同じような分岐とゲートがありました。 この辺りは線路が2本敷設されています。フェンスの向こうは米軍施設なので、やたらと撮影できませんね。 しばらく行くと最初の踏切が見えてきます。奥の線路は踏切直前で途切れています。 旧石油支線最初の踏切である「日石踏切」です。この踏切は米軍鶴見貯油施設エリアIIへの入口となっています。 踏切の詳細は別記事「踏切の旅~鶴見線」で紹介する予定です。 日石踏切の少し先にある2か所目の踏切、「東亜建設踏切」です。このあたりの踏切はほとんどが沿線にある企業や施設のためのものとなっています。 東亜建設踏切から安善方を見ます。 浜安善方を見ます。 踏切の脇に0.5キロポストがありました。 (つづく)

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