カテゴリ:路線レポート・鉄道その他
昨日、尾久車両センターの保留車だった14系「ゆとり」の展望車2両(スロフ14 701、スロフ14 702)が長野総合車両センターへ回送されたようです。 「ゆとり」は、1983年に「サロンエクスプレス東京」の名前で登場したジョイフルトレインの先駆け的存在。コンパートメント座席と大きな窓を備えた展望室が印象的で、車体の上品なマルーン色とともにお洒落なイメージを醸し出す列車でした。 「サロンエクスプレス東京」としては1997年に運用を終えましたが、その後にお座敷に改造され「ゆとり」と改められました。この時には車体の外観や車両番号は変化せず、「サロンエクスプレス東京」の上品なイメージを残していました。 しかし客車列車の運用に手間がかかることや車両の老朽化などもあり、2008年に引退し中間車は廃車されてしまいました。展望車だけはその後も残っていましたが、長年屋外にあったため塗装の色あせや車体の腐食が進んでいました。そして、今回ついに廃車されることになったようです。 この車両の消滅で、JR東日本の14系客車は名実ともに全廃となります。 写真は昨年11月に尾久駅で撮影したもので、「尾久車両センターの留置車両」として当ブログで記事にしています。 私は実際に乗ったこともなければ運用されていたところを見たこともありませんでしたが、こうした輝かしい経歴を誇る車両がなくなってしまうことは悲しいの一言です。14系「ゆとり」、本当にお疲れ様でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.07.08 19:22:00
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