わさびくま日記

2022/08/10(水)21:30

鉄道博物館の保存車両・その18

路線レポート・鉄道その他(74)

今回は、新幹線で初のオール2階建て車両となったE1系の先頭車、E153-104を掲載します。 E1系は通勤客の増加していた東北・上越新幹線で、大量輸送の切り札として導入されたオール2階建て車両です。愛称は「Multi Amenity Express」を略した「Max」で、この車両を使用する便名は「Maxやまびこ」「Maxとき」などとなりました。 すべての車両が2階建てとなり1編成の輸送量が大幅に増加した反面、普通車の座席は新幹線では異例となる3+3列のシート配置になっているため通路や座席幅が狭いという問題がありました。しかし、新幹線による通勤需要を取り込んで輸送量を格段に増やしたE1系は、東北・上越新幹線の中でも特筆すべき名車といえると思います。E1系の設計思想は後継のE4系に引き継がれ、引き続き着席定員の増加に貢献しました。 主に上越新幹線を中心に活躍していたE1系は2012年をもって全車両が引退しました。そのうち、このE153-104号車のみが保存され、鉄道博物館の展示車両となりました。屋外展示で、通常は車内は公開されていません。 「Max」のロゴ部分です。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る