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2007年11月30日
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 先日、華南虎の話題を取り上げましたが、25日に、陝西省林業庁の副庁長が「もし写真がニセモノだったら自分は引責辞職する」と言い出しましたから、この論争はまだまだ続きそうでどんな結末になるか見当がつきません。

 今日はある新聞の社説です。11月18日付けですから、年画が出てきて、一件落着のムードの頃の話です。民衆の言論が政府の権威を倒したなどというムードが広がれば、共産党独裁体制にとっては困ったことですが、地方の主流でない官庁での話ですから、それほど大層なことではないでしょう。が、このように政治、言論の自由を求める声もあることをご紹介します。

 華南虎事件では、重要な証拠が劇的に出現したことに、多くの「観衆」も愉快さを感じた。一部慎重な人もいるが、多数の人々にとって、事情はすでに明白であり、結論が出ているといえる。

 虎の写真は陝西省林業庁が正式に発表したものだったから、最初に疑問を出した人は非常に大胆だったといえる。もし写真の虎がニセモノだったら、林業庁のチェックに誤りがあったか、あるいは知っていてわざと欺いたかということになる。

 だから写真の真偽は、省庁クラスの権威を疑う問題であった。我々が政府部門を信じるのは、政府は自分自身の信用を大事にするだろうと思い込み、また我々に盲信する惰性があったからである。

 でも幸いにもとことん真実を突き詰める人が出てきて、彼らは自分の知識と理性、自分の目を信じて、自分の判断を出そうとした。だから今回の論争は非常に我々を元気付ける出来事であった。

 政府が言うことを民衆が盲信する時代は終ったのだ。民衆が政府の言葉に疑いを持っても、発言の場がなく、質すことができなかったり、そうした声を徹底的に禁止できる時代は終ったのである。

 今回の長い論争での人々の態度もよかった。インターネットの論戦では、過激な人身攻撃がつきものだが、今回は肝心な時点で、論理、理性、科学的に真実を追究しようとする態度が働いた。

 写真の虎と木の葉の大きさの割合が不自然、虎の目の質感がないなど、ニセモノ派は常に論拠を示した。本物派も、その論拠に疑問を出し、本当の答を追求しようと、詳細な論争をしたことは誇ってよい。民衆の目は透徹しており、民衆の智慧は限りがないことを証明した。

 最後は劇的で、一枚の年画を見つけ、そこに描かれた虎が陝西省林業庁が華南虎存在の証拠とした写真の虎と瓜二つだったことである。写真を撮り、アップロードし、対比図を作り、年画のメーカを探し・・・、こうしたネット市民の情熱と効率は人に感染する力を持っている。

 インターネットの開放的で信用できる方式は、人々の力を集めて、驚くほどのことを成し遂げた。だが、勝利というには早い。これは小さな事件に過ぎず、言論が完全に自由で、行政が権力を発揮できなかったための勝利に過ぎない。この結論を大きな事件にも応用できるかといえば、遺憾ながらまだ十分ではない。





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最終更新日  2007年11月30日 06時44分11秒
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