最近の中国のニュースから

　中国の大都市の土地や住宅価格が非常に高くなっているのは周知の通りで、バブルではないかと言われています。土地は国有ですが、地方政府はその使用権の譲渡金で大もうけしています。

　中国の政党と言えば共産党ですが、実は他にもいくつか政党があり、この賀鑑さんは九三学社という政党の中央委員会副主席なんです。長い文章だったので、適当に縮めました。

　中国の住宅価格はバブルなのか、今後1年で住宅価格は下がるのか？　12月13日の中央テレビで、全人代財経委員会副主任賀鑑は、中国の不動産はバブルで、その原因は（1）地方政府が土地をあおり、（2）投資家が住宅をあおって値段を高め、彼らがバブルを希望していることだと述べた。

記者：あなたは副部長（大臣）級の役人ですが、あなたの給料で住宅を買えますか？

賀鑑：買えません。あなただって買うのは難しいでしょ。

記者：私はどうやっても買えません。

賀鑑：あなたは有名記者、私は副部長級の役人、こんな人が買えなければ、もっと多くの人はさらに買えません。不動産の現在の問題はバブルで、一つは政府が土地をあおり、もう一つは投資が住宅をあおっていることが原因です。

記者：政府が土地をあおる？

賀鑑：土地は全て国有で政府が管理しています。政府があおらなければどうして値上りしますか？

記者：現在大部分の税金は中央政府へ行き、地方を発展させる資金は土地譲渡金に頼っているのが現実です。

賀鑑：それは国家経済の安全性から考えるべきです。中央財政が集めた金は最も必要なところへ渡します。住宅投資は、住むためではなく、転売して稼ぐためです。金持ちは１、２軒ではなく、10、20軒と買い、もうかる時に売ります。多くの人が自分の住む家を買えるのがまともな姿です。

賀鑑：私は（1）土地譲渡金は中央政府が取るようにし、地方政府が土地をあおるのを制限し、（2）住宅を売ってもうけた金は、例えば100万元もうけると、80万元を個人所得税として取上げれば、それでも投資するでしょうか。

記者：個人所得税を上げるというときっと反対する人がいるでしょう。

賀鑑：それはそうでしょうが、13億人の中できっと12.5億人は賛成してくれるでしょう。

記者：バブルは長い間論争があり、2007年は不動産の曲がり角と言われましたが、金融危機後、誰も話題にせず、今は不動産に頼って経済回復しようとしていますが、やはり曲がり角は来ますか？

賀鑑：私は来ると思います。一部の都市の不動産はバブルで、遅かれ早かれ正常に戻るでしょう。