最近の中国のニュースから

　私は芸能界のことはほとんど知らないので、姚貝娜さんという歌手の名前も初めて聞きました。献体を希望したけれど、がん転移のため叶わなかったのですが、立派な人です。

　私も献体が可能ならしたいのですが、年寄りは臓器が老化していてダメだと聞いたことがあります。角膜も、白内障の手術で切開されているので多分ダメで、お役に立てそうにありません。

　1月16日、歌手姚貝娜は乳腺がんが再発し、北大深セン医院で息を引きとった、年齢はわずか33歳だった。家族代表が彼女の生前の遺志にしたがって、両眼の角膜を遺贈すると発表した。

　彼女はもう自分が長くないことを知ると全身を献体して多くの人を助けたいと希望したが、がん細胞が全身に転移していたので、角膜だけしか提供することができなかった。

　亡くなる1週間前に彼女の父親が代表で深セン市赤十字会と角膜提供の協議を結んだ。娘の願いを支持するために、父母ともに献体の登録をした。

　2011年4月、姚貝娜は鏡を見て自分の左乳にえくぼのようなものを発見した。いくつかの医院で診てもらい、超音波などの検査をしたが、どこでも問題ないと言われた。ところが20日余りしてえくぼがさらに深くなった。

　経験のある老医師を探して診てもらうと、きっと悪いものができているので、手術で取り出して検査すべきだと言われた。それで5月31日に左の乳房を切除し、整形手術も受けた。

　手術は成功し、化学治療も順調で、テレビドラマの歌も録音した。2011年10月末、全ての化学治療を終了し、医者は非常に快復しており、これからは普通の人と違いがないと言った。

　それから2年、忙しく仕事をし、身体状況も異常はなかった。去年11月にオリジナルの大型音楽番組「H i歌」のレコーディングを行った。この時には身体はよくなかったが、ステージに上がると病人らしい様子は全く見せなかった。

　だが12月23日の「H i歌」の盛典の夜、彼女は突然欠席した。みんなは後で入院していたことを知り、その後がん再発のためだったとの情報が伝えられた。

　再発してから死去までの速度が非常に速かったのは、彼女が化学療法で髪の毛が抜けるのを心配して生物療法を選択したため、がん細胞の拡散が非常に速く、多くの器官に転移したためという。

　16日夜7時半ごろ、医者が角膜を取り出し、夜11時ごろ25歳の深センの男性に移植された。