カテゴリ:墨田
昨日、墨田区の景観基本計画シンポジウムがあった。
パネリストの先生から、今日がタワーの着工日との話を聞いた。 地鎮祭の式典の中に降神(こうしん)の儀と言うのがある。 そのときには神主さんが「う~」とも「あ~」とも表現しがたい声を体の芯から発し、神がその式典に降りてくるという。地鎮祭の一番盛り上がるところである。 神主から発せられる。普段聞いたことの無い大人の男の声を聞くと一瞬空気がゆれるような錯覚に襲われ、本当に神が降りてきたのではないかという気になる。 さて、地上610mのタワーの地鎮祭とは、どんなものだったのだろうか? どんな声で神を地上に呼んだのか聞いてみたい気がする。 シンポジウムの中で、パネリストの先生がしきりに言っていたこと。 ・「まちづくりは、住民が自ら考え進めてほしい。行政や専門家に比べたとえ60点のまちづくりであっても、そこに住んでいる人たちが望むまちを作る事が大切。(東京大学 小出治教授)」 ・そして、防災に強い不燃化した町が必ずしも生活に潤いを与えないことや、 ・生活者が生き生きと生活している景色を「生活景(せいかつけい)」と呼び、その景色が色濃く残っているのが墨田区の北部地区であることを指摘していた。(東海大学 加藤仁美教授) こういった意見が、都市計画の専門家から出てくるのが非常に心強かった。 今の墨田区には住民がまちづくりをする仕組みが整備されているらしい。 タワーの建設が、自分たちのまちを自分たちで作る始まりになるといいなと思う。 タワーが観光の目玉だけではなく、その足元の生活、産業がしっかり息づいているようなまちにしなければいけないのではないだろうか? そうなるといっぱい神が降りてくるかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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