10代将軍徳川家治の医学と父のハンディ,9代将軍_徳川家重のハンディ,家治が興味を示した西洋医学の訳,家治＆田沼意次時代花咲いた西洋医学覚醒時代No.2,田沼意次,徳川家治,
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| | 10代将軍_徳川家治＆田沼意次の時代、花咲いた「西洋医学」の覚醒時代＿No.2 | | 医学に興味を示した「10代将軍_徳川家治」の心の内その2_ハンディ有りの父「家重」のこと
■田沼意次（1719～1788）、
■8代将軍_徳川吉宗（1684～1751),■9代将軍_徳川家重（1712～1761),■10代将軍_徳川家治（1737～1786), | | 8代将軍_徳川吉宗にとっての我が子「家重」 |
初めから読む＝No.1
8代将軍_徳川吉宗は悩んだ。
長男「家重」の病状は、軽いとはいえない。初めは、なんとか
しようと、教育やら、奉行所の見学やら色々手を尽くしたが、
やはり無理だと悟った。
奉行所に於ける裁判の様子を見ても、やり取り、事の推移、
陳述なんぞ、なんの反応も見せない。
「こりゃダメじゃ！不自由なだけではなさそうじゃ！」
父とて、ついに匙投げた。
|  | | 8代将軍_徳川吉宗の思案「円滑なる世代交代」と、お家の存続 |
されど、秩序を乱して、悪い前例を作るわけにいかない。世継ぎを二男達に指名するわけに
いかない。その為、吉宗自身、将軍の座を、粘り、粘り、いつまでも譲らない。
願わくは、ほんの少しだけ、形式上継承させて、そのまま、優秀な孫「家治（後の10代将軍）」に
ソク！バトンタッチさせたい。そうすれば、秩序も、平和も保たれる。
吉宗は、とりあえず、自分の監視下で、倅「家重」に、9代将軍の地位を与えるまで運ぶが、
自分が死ぬまで、大御所として実権は、握ったままで、どうにか運営している。しかし残念ながら、
倅の「家重」よりも自分が、やっぱり先に冥土に向かうハメになるが・・。
そんな徳川吉宗は、愛する我が子の為に「田安家」と「一橋家」を。（★幕末御三卿バトル考察）
初めは、御三卿ならずや、御ニ卿？！状態で設置
されど、なにかと不安な吉宗は、万が一に備え、御三卿を設置。但し、この段階は、御ニ卿。
御ニ卿なんて言語は、歴史上ないが、実質上、最初は、この二つだけ。
長男の「家重」には、一応、将軍の座。そのかわり、弟達には特別優待席を。
次男の徳川宗武（1716～1771） には、「田安」家を、4男の徳川宗尹 （1721～1765）には、
「一橋」家を樹立させる。これは、あくまで、徳川のお家の為であり、我が子の為でもあった。
ところが、親の気持ちは、子に、そのまんま通用しない。
この二人は、じわじわ、ハンディのある「家重」を苛める。吉宗の死後には、将軍の座
画策の動きもチョロチョロ見せる。特に、意地悪の解り易い例としては、難しい古語羅列の漢文を
用いた手紙を兄の「家重」に送りつけた事もあった。完全に馬鹿にしている。
| | 9代将軍_徳川家重の懊悩（その1） |
「家重」は、恐らく脳性麻痺と言われる。不自由だし、言語も不鮮明。その上、意思と裏腹に
五体が無意味な動きをしてしまう症状などがあり、適任か否かと言うと、これは、言うまでもない。
だからといって、異常扱いされねばならぬ状態ではない。意思は明確なのだ。
幼少より、陰に籠もり、勉学らしい事には・・殆ど諦めた暮らしを送る。
子供の頃よりも、青年期のほうが、さらに症状が悪化。ますます、言語不明瞭。酒に逃げたから。
不摂生が昂じたか、他にも、身体的症状を誘発している。おトイレの回数が異常に多い。
これは、影で「◎ょん◎ん小僧」と悪口叩かれる要因。
当然、難しい事を勉強してるわけはないから、政治を自ら指示できる力量は乏しい。
しかし、意思は正常なのだ。だが、体の現象が邪魔して、それを明確に伝達できない。
徳川家定（13代将軍も、類似現象があり、共に、とても可愛そうな将軍さん。しかし、両者共、
怒りと嫉妬の時、意思が実は正常である事が、明確に解る。猛烈に悔しいのだ。手足や、顔の部品が
個々ばらばらに勝手に動いてしまう状態なれど、その時、自分に白い目を向けている人間が誰と誰で
あるかを、けっして見落としてはいない。
そんな徳川家重は、我が子の為に、御三卿
「家重」の場合、かなりの判断力を持っているのがわかる。肖像画を見ると、アラっ！状態だが、
彼は、堪えている。猛烈なストレスと戦っている。普通にしていたい。できれば、堂々たる姿を示したい。
だがしかし！意思と裏腹、体に欲せざる動きが生じる。悔しいから堪えようとする。ますます奇態を
招く。周囲は、見慣れてる者達ばかりだが、視線が気になる。毎日、偏見視とストレスとの戦い。
後の世、彼の頭蓋骨が、そのストレスを立証した。側に居る者は、度々、変な音を聞いている。
堪えているのだ。その時、強烈に奥歯をガリガリ歯軋りを。なんと、頭蓋骨の奥歯は完全に摩滅していた。
辛いから、弟に地位を譲ればいいのだが、辛いのに、堪えて頑張っている。
政治は人任せなれど、人前に立つ短時間とてストレス。単なる意地ならずや、
多分、我が子への愛。意地でも、この座を手渡してなるものか！！
彼は、御三家よりも、「田安」家と、「一橋」家が最大の恐怖であり、最大の敵。
弟達を猛烈に憎む。
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【関連】■11代将軍_家斉による長すぎた50年が呼び寄せた 「襲い来る世界の脅威と、幕末動乱」参考表
【現在特集】＝10代将軍_徳川家治＆田沼意次の時代、花咲いた「西洋医学」の覚醒時代
＜No.1＜No.2（現在頁）＜No.3
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Last updated
2013.09.25 05:32:11
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