努力は生まれに勝つ?
毎週木曜日は なるほど がってん ポッドキャスティングの日!「芸の継承・技の継承はいかにしてされるのか」ということについて、とても興味がありました。その答えを市川海老蔵さんがあるインタビューでこう仰っていました。「母親のお腹の中にいるときから、歌舞伎の音をきいて育っている。 だから台詞を覚えるのが早いんです。」潜在意識の中に歌舞伎の台詞や音や、父親の舞の姿が刷り込まれているのです。それは、勘も良く覚えも早いはず。その時に思いました。「では、努力では生まれに勝てないのか?」能楽の世界は、圧倒的に世襲が多い世界です。今回対談した和久荘太郎さんは、中学3年生の時に初めてお能をみて感激し、高校生の時のクラブで初めて能を舞い、ご両親の大反対を押し切って、東京芸大に進学されてプロになった方です。そして、将来が期待される若手が揃う宝生流での筆頭格でいらっしゃいます。本当に、本当に努力されている方です。「努力は生まれに勝つ」ことをお聴き頂いたみなさまに、確信して頂けると思います。4月の宝生 「舎利」シテ方インタビュー:和久荘太郎さん