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テーマ:命と労災(56)
カテゴリ:弟の事故(事故から最初の退院まで)
お願い、この日記には、どうしても、血やえぐい表現を使わなければ、なりません。それらが、苦手の人は、読まないで下さい。それでも、大丈夫な方や同じ体験をされた方には、一人でも、多くの人に読んで欲しいです。
2002年7月後半 入院10日目 前半 いつもの様に、浅い眠りから、覚める。目覚ましが、必要ないくらいだ。当然、悪夢を何度も見た。見知らぬ男たちに追われ、殺される夢を繰り返し見る。そのリアルさが、気持ち悪かった。寝汗をたっぷりかき、何度、シャツを着替えただろう。 何だか、頭が、重い。少し、身動きが、取れずにいる。しばらくして、気合を入れ、立ち上がると一日が、始まった。いつもの様に、洗濯や掃除、ベランダの花の水遣りなどの家事を次々、こなしていく。1時間半かかり、ひと段落、朝食を取る。 今日は、兄が、居るが、眠っている。構わずに食事を終える。部屋の花に、水をやってから、クリーニングに出した、ワイシャツを取ってくる。兄が、起きる前に、買い物へ行って来る。汗が、だらだら出てきて、気持ちが悪い。すぐに風呂に入り、身支度を整える。荷物をチェックし、出かける準備をすると、もう、お昼近くだった。 兄が、起きて来たので、定期を買いたい旨を伝える。だいぶ前から、ウィークリーマンションを借りるか、定期を作るかで、色々話し合ってきたが、弟が、どうなるか分からない状況だったので、保留してきた。 少し、状態が、落ち着いてきたので、もう一度、考える事にした。いくら、かかるのかを調べてもらう事にした。そして、家を出る前に仏壇に手を合わせる。二人の祖母と兄に『今日も自分の命と引き換えに、弟と家族を守って欲しい。弟の元気な姿を一目見たら、自分は、そばへ行きます』と祈った。 やっと、出発、出掛けに母から、病室が変わったとメールが、あり、何かあったと不安になった。 そして、いつもと変わらない日常が、過ぎていく。電車の中で、着信やメールをチェックし、トイレへ駆け込んで、吐いたり。お腹を壊したり、強烈なめまいと頭痛を感じる。それが、いつもの、日常になっていた。 電車を乗り換えるたびに、過呼吸やパニックが、ひどくなり、何度、途中下車をしたのかもわからない。意味も分からず、目的も分からなくなりながらも、目的の駅に着く。 食料などを両手一杯に買い込んで、病院へ向かう。陽炎が、登り、太陽が、照りつける中をただひたすらに、歩いていく。ここで、やっと目的を思い出す、弟に会いに病院へ向かっているのだと。そして、病院の玄関に到着した。 (明日へ、続く) この日記を読んでくれた方や同じ体験をされた方には、どんな事でも構いませんから、ぜひ、コメントを書いて欲しいです。 その事が、私に、どれほどの力を分けてくれるのか、分かりません。 この日記を書くには、大変な労力を必要とします。 心の奥底に閉ざした、記憶と記録の照合は、精神力、体力、気力を根こそぎ奪います。 日記を書いた後、疲れきっている私に、皆さんの支えと、コメントが、何より、力を与えてくれます。 それが、あって、はじめて、毎日、書き続けられます。 どうか、よろしく、お願いします。 最後に、同じ体験をされた方や、何かを伝えたい方は、この命と労災のテーマで、日記を書いて欲しいと思います。今後とも、よろしく、お付き合い下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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