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テーマ:日本の石達(76)
カテゴリ:風の石達
鹿児島県大隈半島の、 火山岩の中から発見された新鉱物です。 黒っぽく見えるつぶつぶがそうです。 大隈石と苦土大隈石があります。 含まれる鉄とマグネシウムの量が、 鉄の方が多いのを大隈石、 マグネシウムの方が多いものを 苦土大隈石といいますが、 外観は殆ど変わりません。 鉄が多いほど色は黒くなるようです。 拡大図でも黒くみえるだけかもしれませんが、 藍色っぽい感じだけでも おわかりいただけたら嬉しいです。 日本で発見された綺麗な青い石の中では、 手稲石、逸見石、中宇利石に次ぐ知名度です。 これ大隈半島特産だとばかり思っていましたが、 何と関東ロ-ム層にも含まれるそうです。 もともとアイオライトと間違えていたくらいで、 組成もアイオライトより複雑ですが似ています。 いわば親戚筋というところでしょう。 補足: 1.母岩は安山岩のようです。 2.下の本は、益富壽之助博士の本で、 「昭和雲根志」といいます。 絶版になっていた本ですが、 最近再販されたそうです。 京都展で益富地学会館のブ-スから 購入しました。 この本は、奇石など形の面白い石の 産地概要から成因などを書き連ねた とても面白い本です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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