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テーマ:世界の石達(476)
カテゴリ:風の石達
恩納村の海岸。 お菓子御殿では紅芋タルトやちんすこうなど、 沖縄銘菓を試食三昧した後で、 その裏の海岸に下りてみました。 綺麗な海です。 そこに砂の中から顔を出している 大きな岩は石灰岩ではありません。 緑色千枚岩と緑色片岩の中間のような石です。 どちらかと言えば千枚岩でしょう。 これは、泥岩や砂岩が熱や圧力を受けた、 いわゆる低温高圧型の広域変成岩です。 圧力によって鉱物が一定方向に配列されるため、 はがれやすい片理が発達しています。 調べてみると、ここは名護層という地質帯で、 約1億年前の岩石だそうです。 そのころ、海溝に沈んだ岩石が地底深くで 受けた圧力が岩を変質させたわけです。 四国の中央構造線のような場所なんですね。 沖縄の背骨のような地質帯で、 石垣島にもあるようです。 四国の中央構造線の緑色片岩もそうなんですが、 どうして海溝の中に沈んで変成した岩石が、 その後熱変成を受けずに地上に出戻っているのか? 実は未だに明確な答えは出ていないようです。 ここにも地球ロマンがありますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年02月06日 23時47分14秒
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