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今日、日商簿記2級の合格発表があり、予想に反して合格していました。高校、大学の入試において、合格体験記は読みこそすれ、書いたことはなかったので、今回は初体験を致します。
先ず、簿記2級にチャレンジした経緯をお話します。僕は会計学と財務は学校で履修し、経理部門ではないにせよ、企業の財務について多少の実務経験はあるのですが、個々の取引が伝票を経て財務諸表に整理される過程(=簿記)が分からなかったのです。自己啓発の意味も込めて、今まで曖昧なままで過ごして来た分野につき、この際納得の行くレベルまで勉強してみようと思いました。因みに、日商簿記検定(正式名称:「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」)の各級レベルは以下のとおりです。(Wikipediaより) 1級 税理士・公認会計士などの国家試験の登竜門。大学程度の商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を習得している。財務諸表規則・企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができる。 2級 商企業および工企業における経理担当者および経理事務員として必要な高校程度の商業簿記および工業簿記に関する知識を有し、かつ高度な実務処理ができる。 3級 個人企業における経理担当者または経理補助者として必要な商業簿記に関する知識を有しており、かつ簡易な実務処理ができる。 4級 商業簿記の基礎的知識を有しており、かつ初歩的な実務処理ができる。 流石に、1級はとても受ける気がしなかったので、2級をターゲットにしました。とはいえ、簿記は初心者ですから、いきなり2級は無理なので、3級から勉強を始めました。日商簿記の試験は年3回(6月と11月は全級、2月は1級以外)あるので、先ずは4月頃から3級の勉強を始めました。然程難しくないので甘く見たのが災いし、6月の試験は3級に落ちました。この時は、掲示板の前に立つまで合格を確信していたのですが、現実は厳しかったです。 発表までは、「受かってると思うよ」とタカを括っていたのが、「落ちちゃった」という報告となり、慎重派の家内からは「相変らず、能天気なんだから」と、毎度の「根拠のない自信」を糾弾され、権威失墜でした。そんなこともあり、旦那の権威回復も目指して、7月頃から2級の準備に掛かりましたが、8月はあっという間に過ぎ、9月になって漸く本腰を入れ始めました。 2級は商業簿記と工業簿記があり、元来技術屋の僕には工業簿記の方が取っ付き易かったです。お陰様で、10月の中旬までには両方の教本が終り、最後の一月は過去10回分が収録された過去問に取り組みました。臨場感を得るため、本試験の1週間前に実施される「大原簿記学校」の直前模試を、帰京の際に渋谷校で受験しましたが、こちらは本試験より数段難しく、50点台でした。(本試験は70点で合格) それでも、この模試のお陰で気が引き締まり、直前1週間の勉強も手を緩めずに終えることが出来ました。斯くして、去る11月18日の午後1時、それまで観ていた東京国際女子マラソンにお別れし、終わったらビデオで観戦するのを楽しみに試験場へ向かいました。日商簿記の試験は地元の商工会議所が会場であり、今回は6月に受験した3級の時とは別室での受験となりました。 試験は大問が5問あり、1問目は仕訳で、小問が5題あります。こちらは若干手こずりましたが、何とか手応えある解答をして、工業簿記の第4、5問に移りました。比較的平易な出題だったので、第5問が終わった時は、丁度1時間が経過したところであり(全2時間)、予定のペースでした。ところが、商業簿記では優先順位の選択を誤りました。通常は第3問が複雑で時間が掛かるのですが、今回は第3問が易しかったのです。結局、第2問を不完全な解答のまま、残り20分で第3問へ移り、こちらも不完全なままでタイムアップとなりました。 帰宅してネット検索すると、彼方此方のサイトで解答速報が出ており、幸い工業簿記は第4、5問とも満点(各20点)で、仕訳が4題正解の16点でした(これで56点)。ところが、第2、3問は散々な出来で、トータル70点の合格ラインに対し、両方合わせて14点取れているかは、正しくギリギリでした。まあ、それでも、駄目なら2月に再チャレンジだ、とばかりに開き直って今日を迎えたのです。 昼休みに、車を飛ばして商工会議所へ出向き、「多分駄目だろう」と覚悟を決めて掲示板の前に立ったところ、予想に反して僕の受験番号があったのです。念のため、駄目元で点数を聞いたところ教えて下さり、第1問も満点で20点、第2問と3問は夫々10点、12点で、満点の第4、5問とで合計82点あり、余裕を持っての合格でした。入学試験ではありませんので、受からなくても我が人生には何の影響もないのですが、やはり嬉しかったです。何歳になっても、合格発表の掲示板の前に立つ気分は、一種独特のスリルがありますね。 まあ、資格試験如きに一喜一憂するのは小人の証ですから、浮かれることなく、次のチャレンジに向けて心機一転するつもりです。親仁の合格体験記、御粗末様でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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