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今年も押し迫りましたね。僕も明日は仕事収めをして、夕方まだ明るい時間に名古屋から東名で一路東京へ向かいます。明日の今頃は、浜名湖SAを過ぎて静岡県内を走っていることでしょう。さて、恐らく今年最後の投稿は、「"John Williams"の世界 その3」で終わることになるでしょう。それでは、「ジュラッシック・パーク」から始めて、シリアスな作品二つで締め括ることとします。
1.1993年『ジュラシック・パーク』 こちらです。 この映画、僕は観ていないのですが、音楽はとても気に入っています。FSとは違いますが、ある種の空想の世界が広がり、桁違いのスケールの中で優しさを湛えたこの響きは感動的です。途中で曲想が変わりますが、僕はどちらも好きです。 2.1993年『シンドラーのリスト』(アカデミー作曲賞・グラミー賞受賞) こちらへ。 ホロコーストの中にあっても、自分の手の中にあったユダヤ人達を必死に守り抜いた、"オスカー・シンドラー"の物語です。映画の解説はこちらでどうぞ。 YOUTUBEの画面は有名なバイオリニストである「イザーク・パールマン」のインタビューから始まります。30秒程お付き合い下さい。パールマンの話している内容は凡そ以下のとおりです。 「これ程見事に、映画の内容が作品の中に織り込まれた例はないですね。バイオリン奏者として、持てる能力を全て傾けて演奏しました。全てが極めて自然に組み込まれているのです。映画音楽だからといって、クラシックの曲目と違った取り組みはしていません。私にとって、この映画のテーマは非常に重要でした。(注:パールマン自身もユダヤ人) 私はホロコーストの歴史を通して、間接的に自分自身が犠牲者と繋がっているという思いから、私がこの曲を演奏することで何等かの貢献が出来ると考えました。」 3.1998年『プライベート・ライアン』(グラミー賞受賞) こちらへどうぞ。 このシリーズの締め括りはこの作品にします。40年以上前に「史上最大の作戦」(原題:"The Longest Day")という、一大戦争スペクタクルがありましたが、こちらの方がどれだけ優れた作品であるか、敢えて語る必要はありません。平凡な市民が、歴史の大きなうねりの中で戦場に導かれ、不慮の死を遂げて行くのですが、それはほんの一瞬、数センチの差で命運が分かれるのです。『プライベート・ライアン』は、そういう一市民が戦争の中で兵士として死んで行く、世の不条理をありのままに画いた作品であるが故に素晴らしいのです。 『プライベート・ライアン』をベースに"BAND OF BROTHERS"という優れたTV番組が制作されています。今年の9/7付でこの作品について書いていますが、何と『プライベート・ライアン』の監督であるスティーヴン・スピルバーグと、主演のトム・ハンクスによりプロデュースされているのです。 テーマ曲は"Hymn To THe Fallen"(倒れし者達への賛歌)と題され、それは崇高で繊細な響きに満ち溢れています。一度聴いただけでは、中々この楽曲の良さは分からないと思われます。色々聴き比べて下さい。例えば、キャサリン・ジェンキンズが歌う"Hymn To THe Fallen"など、思わず胸がジーンと熱くなります。この曲があってこそ、映画の素晴らしさが一層引き立っていることは間違いありません。 最後に、この曲を録音している舞台裏を、ジョーン・ウィリアムス氏のインタビューを交えてお伝えします。 こちらへお出で下さい。ボストン交響楽団を指揮する氏と、トム・ハンクス氏やスピルバーグ監督の姿も見えますよ。 さて、今年はこれにて終わります。皆様、良いお年を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 2, 2008 09:20:37 PM
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