Napping of Woog

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　初めて来ていただいた方に


　マイケルと言ってもジャクソンでもジョーダンでも
　最近見かけない芸人でもなく
　　　　　　　　　　　　　　他にも富岡とかダグラスとかいますね
　うちの友人で、カナダ人です
　彼のことはマイク、と呼ぶことの方が多いですね。

　このマイケルは11年前にぼくの田舎に
　英語補助教員としてやって来て、１年間教えていました
　その時、何を考えたのかぼくの母が
　彼からマンツーマンで英会話を習い始めまして
　その縁でぼくも彼と会って夕食を一緒に取ったり飲んだりしました。

　補助教員の仕事が終った後
　かなりの日本びいきの彼は
　日本で教師とは全く違う仕事を見つけました。

　給料はいいけど単調なその仕事がいやで
　どうすべきか、ぼくに相談したこともありました
　やめる気の彼に、気弱なぼくは
　次のを決めてからやめた方がいい、と言ったのに
　彼はさっさとやめてカナダに帰り、いい職を見つけたのです。

　妻と娘はその頃からマイクに会っています
　娘なんか、まだ幼稚園に入る前でした
　マイクのやさしくて控え目な雰囲気が気に入ったようで
　娘は彼に会った時には、喜んで走り回っていました。

　娘が初めて外国に行ったのは７年前
　５才でカナダのトロントまで直行便に乗ったのです
　10数時間のフライトだったのにいい子でした。

　トロント空港まで迎えに来てくれたのは
　もちろん、トロント在住のマイクでした
　でも、メールを出したのになかなか返事が届かず
　やきもきしたものです。

　彼はぼくらをホテルまで送ってくれました
　その時、タクシーに乗ったのですが
　ドライバーがギリシア系カナダ人で
　ぼくには何を言っているのがほとんどわからない
　マイクがいて助かりました。

　次の日、うちはB&Bに移りました
　その時も付き合ってくれて
　B&Bのおばさんに、あんたガイドなど？
　などと言われていました(笑)

　彼は夜のCNタワーに連れて行ってくれました
　500mを超える世界一の高さから見える
　当時は景気がとてもよかったトロントのネオンは
　鮮やかに輝いていて、宝石箱のよう。

　カナダに行ったら、ナイアガラの滝を見なければいけません
　なんと、マイクの実家はthe City of Niagara Fallsにあります
　彼の両親とおじいちゃんが住んでいます
　そこに泊めていただき、やはりマイクの案内で
　ナイアガラの滝を見に行けました。

　お母さんの車をマイクが運転して連れて行ってくれました
　お母さんはホンダのインテグラを買ったばかりで
　それがうれしくてたまらなかったようでした。

　幼稚園の娘には、あの滝の迫力が
　あまりよくわからなかったようですけど
　ぼくは感動しましたね～
　日本一の那智の滝は何度か見たことがありますが
　レヴェルがもう。



　滝の近くには大きな公園があって
　ホテルやカジノ、ちょっとした遊園地があります
　娘は公園のベンチに座って
　マイクとしりとりをしていました
　もちろん、日本語ですよ。




　そんな彼が日本に来たのです
　今月２日の日曜日に成田に着きました
　翌日、いきなりうちに電話があり
　留守電に、９日に会いたい、とメッセージを残したのです。

　それはそれでとても喜ばしいことだけど
　もっと早く連絡くれよ(^_^;)
　唐突過ぎだよ
　ぼくのメールアドレス、ちゃんと知ってるのに。


　ということでパート２に続きます。