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2004年05月30日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先日日記を書いてから、今までの人生をボーっと考えていて
ふと思った。
「やっぱり辛かった事は次への教訓にするべきだなぁ」と。
徳川家康も武田信玄と戦って惨敗した「三方ヶ原の戦い」の後、
教訓のためにその時の自分の絵を描かせたというし、
いい機会だから、書いてみよう。

幼稚園に入るまでは、やんちゃボウズだった気がする。
あまり覚えてはいないが、手や顎の縫合跡を見れば、
大体の事は分る。覚えているのは4歳の時、車道への飛び出しで
交通事故に遭ったことだ、
後で聞いた所によると、まだ幼かったため、麻酔が難しく、
手術は一度失敗・中断したそうだ。
体のあちこちに傷があるのは、そういう訳だったのか。
復帰できて、よかったなぁ。
しかし、リハビリや車椅子、ギブス生活により、いじめ
(今のと比べると軽いものだろうが)を受け、次第に
読書少年になっていく。

不思議な事に勉強の成績もよくなり、中学校の時は
分らない問題などなかった。
その分不良にはよくいじめられていたなぁ。
マンガとか、とりあげられてたっけ。
でも今のいじめと比べるとホントマシな方だなぁ。

高校は県下でも5本の指に入る進学校。
しかし何を思ったか入部した水球部で、俺の人生は
変わることになる。
それまでと全く逆の生活。勉強はほとんどせず、部活一筋。
毎日日をまたいで帰宅する生活に耐えた甲斐あり、
全国大会・国体へのW出場を果たす。
しかし一回戦で敗退し、上には上がいることを知る。

高校まではそれなりに順調だった。
赤点や失恋位だな。挫折らしいものは。

大学。頭の程度はたいした事無いが、卒業生にある意味
超有名人の方々がおられる大学に進む。
ちなみに俺が尊敬しているOBはドリフターズの仲本工事さんだ。
そこでも水球漬けの生活を送る。練習は昼間なので、
必然的に夜にアルバイトをする事になる。
皿洗い、郵便物の仕分け、清掃員など。
だからあまり友達もいなかった。部活だけで充分だった。

大学で学んだのは、「価値観は人それぞれ」という事だった。
大学入学後、速攻で水球部に入部。
高校の時のように、皆で一緒に頑張って、今度こそ勝つんだ!
そう思っていた。
ところが、人生そんなに甘くは無かった。
ミスプレーに怒ると
「チームワークが乱れるから怒るのはよくない」と言われ、
馴れ合いの雰囲気を指摘すると
「楽しんで勝つ事が大事だ」と言われる。
「じゃあ俺だけでも」と一人で練習に没頭。これが良くなかった。

練習は他の奴の3倍やった。当然実力差も開く。そうなると、
練習中に俺が怒る事が増える。その結果雰囲気が悪くなる。
どうすればいいのか、分らなかった。
唯一嬉しかったのは、後輩達がついてきてくれた事。
「上が卒業するまでは耐えて、俺の代になったら変えてやろう」
真剣に、そう考えていた。

代交代の時が来た。主将はOB達が決めるのが、
大学のならわしだった。
当然俺が選ばれる。そう思っていた。
主将になって、部を変えて、強い部に生れ変わるんだ!と。
しかし、OBが選んだのは、俺ではなく、口ばかりの奴だった。
確かに口うるさく、生意気な俺より、上に取り入るのが上手い
そいつの方がOBには好かれていた。
そしてOBの言いなりになるそいつが主将になった結果、
学生のものであるはず(個人的な意見だが)の部活動が
OBの声に舵取りをされる様になる。

OBの方々にはプール設備へお金を出して頂き、
言葉では言い表せないくらい、とても感謝している。
しかし、部の方針に口出しされるのはとても辛かった。
練習方針も、目指す方向も、出場する大会も、
全てOBの指図の元に決められていったからだ。
ある試験明け、OB命令で、とある大会に出場した。
このころになると、OB監督は俺たちには何も相談なく、
腰巾着の主将と勝手に部の方針について話を進めるように
なっていた。
練習不足で、まともに体も動かない。もちろん成績も最悪。
俺自身、初の退場処分を受けた。
怒りに震えている俺にOBの一言が突き刺さる。
「お前なんぞいらんわ、もう来るな」

それから半月、結局俺は、部を辞めた。
決め手となったのは、同学年の連中がOBの側にまわった事だ。
結局俺のやり方は、疲れる以外の何ものでもなかったのだろう。
俺の現役生活は、ここで幕を閉じる。

俺は周りが見えていなかった。
「強くなって、試合で勝てれば幸せ」
確かに「俺自身は」そうだった。
しかし、他の人の考えなど、全く考えていなかった。
「体育会の部活なら、厳しくて当たり前、勝つためだから当然」
皆がそう思っているわけではない。
ある者はアルバイトが、
ある者は合コンが、
ある者は試験が、
それぞれ大事なものがあったのだ。
それを分ろうとしなければ、ついて来てくれる訳が無い。
こうなるのは、当たり前の事だった。

「人は変えられない」という事、そして価値観、言い換えれば
「目指している方向性」
が似通っている人間同士でなければ、協力して何かを成し遂げる
事は不可能だという事を思い知った。
今思えば、とてもいい経験を肌で感じたと思う。

その後は、小学生の水泳教室のアルバイトをしたり、
他の大学でコーチの様な事をさせてもらったりして、
逆に部活では味わえない様な事を経験できた。
拾って下さった成城大学のK見さんには今でも感謝している。

ちなみに俺はそれ以降、水球をやっていない。
見たり、応援したりするのは大好きだが、
プレーする事に興味はもはや無い。

その後、何とか就職先も決まり、大学生活は幕を閉じる。

それにしても、後輩達には申し訳なかった。
彼らの中には俺のために泣いてくれた奴もいた。
嬉しかったが、心が痛む。
結局俺は彼らを裏切ってしまったのだから。
今でも時々思い出しては、心の中で詫びている。
あいつらは今ごろ、どこで何をしているんだろう?
会って謝りたいな。

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先日の日記で、今回の退職について、色々な方から
励ましのお言葉を頂けた。
たまたま、日記を見てくれただけなのに。
嬉しい。泣きそうになった。
励ましを下さった皆さん、本当にありがとうございました。
あなた達のお陰で、俺は元気でいられます!





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最終更新日  2004年05月30日 05時51分46秒
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