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2014.04.18
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カテゴリ: 映 画

 フランス映画の『アデル、ブルーは熱い色』を観ました。カンヌ映画際の最高賞(パルムドール)を受賞――ということで。

 この映画にしかないような特別な物語を描いているわけではありません。女の子が二人いて、互いに惹かれあい、結ばれ、そして別れるという……それだけのことなのに、これを観てから三日たった今も深く印象に残っているのはなぜだろう。

 一般的にこの映画は、あの官能的なSEXシーンが取りざたされると思うけど実はそうじゃない。(そこも充分に狙ってはいるだろうけど)ここにあるのはアクションではなくリアクションだ。そこに存在するものをカメラに収めていくという行為がある。

 食事のシーンやワインを飲む絵など、汚いわけではないが綺麗にも撮らない。女の子が一人ベッドで無防備に横たわり眠る姿もそう。そういったシーンが多く表れる。鼻水たらして泣く絵などは待ってましたと言わんばかりに収められている。別れの喧嘩のシーンは真に迫り切なく胸が締め付けられた。そもそもあの綺麗で激しいSEXシーンすら、後の別れを想像するととても怖かった。

 ドキュメントっぽくもなく、ちゃんと本に沿って撮影されていたと思う。ただ最高の瞬間がくるまで、かなりのリハーサルを重ねたと思う。つまりはちゃんと計算ずくということ。キューブリックのような生活観のない洗練さではない別の洗練さがここには確実にある。主演の二人はとても可愛いけど、その可愛らしさは、お人形やモデルのような姿にしていないことにも説得力がある。

 この映画には大した物語は描かれていないと言ったけど、出会って仲良くなったのに別れが来ちゃうっていうのは、それだけで充分なドラマですね……。

 無駄じゃないかと思えるシーンもたくさんあるけど、そんな部分があるからこそシンプルでありがちな物も、この映画にしかないような特別な何かになっているのかもしれません。とはいえ、いくらなんでも三時間は長い。映画館で観たからまだあれだけど家のテレビだったら……。





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最終更新日  2014.04.18 06:26:00
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