映画『ブラック・クランズマン』を観てきました。
この映画は先日行われた、米・アカデミー賞で作品賞を逃しましたが…。いや、なんで。受賞するに相応しい、いやするべきだったんじゃないかと思えるほど素晴らしい作品でした。
人種差別という重いテーマ性がありながら、軽妙で笑えて何より力強い。この映画には、こちら(観客)に向かってくる強烈なもの、エネルギーというか、モノ作りへのパッションがにじみ出ていました。これは重要だと思う。
どうして受賞できなかったのか…。スパイク・リー監督の嘆きが少し理解できます。これ以上どうしろって言うのみたいな。
同じ候補作品の中では『バイス』と『ローマ』をまだ観ていないので強くは言えないですが、受賞した『グリーンブック』と比べたら断然こちらでしたね。
本当、何がダメだったのか…。差別主義者をやっつけるのに、暴力を行使してしまえば同じく批判されても仕方のない土俵にのってしまうという論点からだろうか。逆差別になると。この映画を認めてしまえば逆差別に加担したことになるなんて思惑が働いたのだろうかアカデミー会員の皆さんには。そこのところは分かりませんが…。(映画は一応、暴力でやっつけてはいない。悪い奴は自滅という描き方をしている)
あくまでも映画ですよ映画。あれを認められないっていうのはおかしいですよ。
因みに他の作品賞候補作は、
『ブラックパンサー』
『アリー/スター誕生』
『女王陛下のお気に入り』
『ボヘミアンラプソディー』 でした。(ここは全部観ました)
やっぱりアカデミー賞はあてにならないのか?
あ、クリント・イーストウッドの『運び屋』。これ良かったです。