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カテゴリ:早稲田運命学研究会
犬の立場の変遷が、日本人の少子化と大きく関わっているだけでなく、家族関係にも影を落としている。
昭和初期は犬も猫も野生が多く、飼われていることは珍しかった。 1945年からの戦後は犬より猫を飼う家が多かった。 犬に食べさせる食料がなかったのだ。 猫はねずみを取ってくれるので、どの家族もありがたがったし、そのねずみが猫の食料だった。 それが次第に家庭用として飼われ、30年ほど前は猫が犬の半数ほど飼われるようになったが、いまは猫のほうがふえて、どちらも1千匹(頭)に近い。 ここでペットからコンパニオン・アニマルになり、さらに近頃は「うちの子」と呼ばれ、人間の子どもの代わりとなって、家族の一員にまで昇格した。 こうなると、今後は人間のほうで、子どもは要らなくなる。 子どもは出産してから、一人前に育てるのは容易ではないし、仮に社会人になっても親孝行してくれるとはかぎらない。 いやむしろ、老後の貯えすら、子どもや孫に使われてしまうのが、当たり前になってきた。 そうであるなら「うちの子」になっている犬か猫と一緒に住んでいるほうが、よほど安全だ。 なにしろこれからの時代の中キャッチフレーズは「安心・安全」の一言に尽きる。 スピードもいらないし、がむしゃらな働きも少なくなるだろう。 むしろ「どう生きるのが安心・安全か」が、人生上の最大、最高テーマになるだろう。 「安心・安全こそ人間の幸福」となると、「うちの子」とゆっくり、のんびり暮らすのが最高ではあるまいか? ただし、その後は人口減により、次の世代はロボット相手に暮らすことになるかもしれない。 あるいは中国と合体して、貢ぐことによって、安心をいただくことになるかもしれない。 そう考えている日本の若者は、相当多い、という話もある。 それをいち早く考えてか、日本経済新聞は、朝刊に安部龍太郎の『ふりさけ見れば』を連載している。 これは遣唐使の物語だ。 しかしそうなったら、犬は中国人に食われてしまわないだろうか、少々心配になるが。 ☆★櫻井秀勲最新刊★☆ 櫻井秀勲 著『70歳からのボケない生き方』 ☆チャンネル登録者数1万人突破!!!☆ ▼櫻井秀勲YouTubeチャンネルはこちら▼ YouTubeチャンネル「櫻井秀勲の書斎」 ▼櫻井秀勲のオンラインサロン☆▼ DMMオンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」 ▼Facebookもやってます!▼ 櫻井秀勲Facebook 【櫻井秀勲の好評既刊】 櫻井秀勲 著『70歳からの人生の整え方』 櫻井秀勲 著『三島由紀夫は何を遺したか』 櫻井秀勲 著『新しい時代は「逆転の発想」で生きる』 櫻井秀勲 著『80歳からの人生の楽しみ方』 櫻井秀勲 著『誰も見ていない 書斎の松本清張』 櫻井秀勲 著『昭和から平成、そして令和へ 皇后三代』 櫻井秀勲 著『70歳からの人生の楽しみ方』 櫻井秀勲 著『60歳からの後悔しない生き方』 櫻井秀勲 著『劇場化社会』 櫻井秀勲 著『老後の運命は54歳で決まる!』 櫻井秀勲 著『子どもの運命は14歳で決まる!』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021/10/22 05:57:08 PM
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