双葉山70連勝ならず 15日の日記
クロニクル 双葉山70連勝ならず 1939(昭和14)年1月15日74年前のことです。この日は大相撲初場所4日目でした。1936(昭和11)年1月場所の6日目に、横綱玉錦に敗れてから連勝を続け、前日まで69連勝を続けていた横綱双葉山が、この日新小結安芸の海に敗れ、70連勝はなりませんでした連勝の始まった1936年当時、大相撲は1場所11日間でした。場所も1月と5月の年2場所でした。これが37年5月場所から13日間となり、双葉山の連勝が止まった翌場所の39年5月場所から、1場所15日間となって、今日に至っています。連勝の始まった36年1月場所、双葉山は9勝2敗で関脇に昇進、新関脇の同年5月場所で11戦全勝で初優勝、1場所で大関に昇進します。翌37年1月場所も11戦全勝、5月場所は13戦全勝で、3場所全勝優勝を飾り、場所後に横綱に推挙されました。18年は1月場所、5月場所を共に13戦全勝で5場所連続全勝優勝を飾り、36年1月場所の7日目からの連勝は、5,11,11,13,13,13となって66連勝となり、約150年振りに谷風の63連勝の記録を塗り替えたのでした。39年1月場所は、前年秋の満州巡業時に赤痢に感染して体調不良で、激減した体重も戻らず調整不足でしたが、横綱の責任感から強行出場し、4日目のこの日安芸の海に屈し、連勝が途切れたのでした。勝った安芸の海に対し、師匠の出羽の海親方は、「勝って騒がれるだけの力士ではなく、負けて騒がれる力士になれ」と諭したという逸話が残っています。安芸の海は教えを守り、4年後の43年に横綱に昇進しました。