テーマ:はり・きゅうLife(341)
カテゴリ:本職ネタ
ども、からだのエンジニア 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井です。
本日は日曜日ということで、あと一件午前中に施術したら午後は船橋某所で施術活動です。 さて、本日の話は以前にお話した、肋間神経痛は○○の○○を暴露した状態で始めようと思います。 肋間神経痛に対する鍼灸の対応策はとても簡単です。 極論、弁証要らず。 いえ、弁証したほうが良いですよ? 肋間神経痛は帯状疱疹後などウィルス由来のものもありますが、対処は基本的に同じ。 1.体を活性化して、自己治癒を図る 2.痛みの局所と関連部位との関係性で継続的刺激をする。 1+2の合わせ技で対応します。 ただ、今回解説するのは2.の方 例えば、私のようにマニア系の元技術偏重型の技巧を凝らす鍼灸師でしたら、2~3寸(長さ6~9cm程度)の鍼を該当する肋間の皮一枚下に滑らしてしばし、置鍼というような技も使えることでしょう。 ただ、これ技術的要求が高い癖に、患部に直接鍼、灸に比べて少しマシ程度の効果の時もある。 なので、正直パフォーマンスが悪い。 一方、簡単で効果が高いの”皮内鍼”。 手順は簡単で 1.最痛点(局所)を調べ、どの肋間に該当するかを確認する。 2.該当肋間に分布する脊髄神経枝を特定する。※デルマトーム(皮膚神経分布領域)を前提に考える。 3.局所と同じ神経分布あるいは脊髄断区(郡山七二 脊髄断区治療など参考)を参考に、局所と遠い場所と局所の関連性を調べる。※遠い場所に押圧、刺鍼、施灸などをして痛みが変化するかを確認する。 3-泰心堂式:泰心堂ではキネシオロジーテストの二点間TLを用いて判断しますのでこの段階では刺激しません。 4.関連部位から、局所の痛みが軽減、変化するポイントを精査し、最も軽減、変化する点に皮内鍼を固定。 5.2~3日そのまま固定するか、かぶれ、かゆみなどが発生した時点で取り去る。 局所的な処置はこれでOK。 ついでに手の反射区などを考慮して刺激をするのですが、大概、補中益気の考え方で行く。 痛みが強い場合は、合谷に対して施術時間中置鍼を続けるか、耳鍼穴の神門に対して粒鍼を固定しておくとよい。 あとはその日の体調に合わせて、弁証し、調整点を少しずつ変えていく。 それだけで良い。 「円皮鍼じゃダメなの?」という質問をいただいたことがありますが、ピンポイントで調整点を探れないレベルの人、ピンポイントに対して刺激することができない人はダメ。 おススメは”平軸 皮内鍼の6mm以上の長さ”。 〇平軸推奨なのはピンセットでつかみやすいこと。 〇6mm以上であれば、皮内鍼を固定して皮膚を引っ張って刺入しやすいこと。 〇下貼りのテープを入れやすいこと。 〇6mm以上であっても”皮内”に留める鍼なので安全であること 〇状況に応じて1~2mmを超えて刺入し、圧力=刺激量を高めることができること など ちなみに泰心堂では3mmの平軸と6mmの9の字を使っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年03月04日 11時17分22秒
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