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テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:Songwriter
バート・バカラック、80歳の誕生日。
バート・バカラックは、1960年代から70年代最大のメロディー・メーカー、ヒット・ソング・メーカーであり、 それらの曲の数々は、現在も「ニュー・スタンダード・ナンバー」として愛され続けています。 日本においても、彼の曲を聴いたことがないという人は、ほとんどといっていいほどいないでしょう。 日本のテレビドラマのテーマソングになり、現在もテレビCMで使われており、 ラジオをかければ彼の曲が頻繁に流れてきます。 今年、2008年2月、来日公演を行いました。 ●バート・バカラック(Burt Bacharach) 1928年5月12日、アメリカ、ミズーリ州カンザスシティー生まれ。80歳。 ---------- バート・バカラックは、アメリカのポピュラー音楽、映画音楽の専業の作曲家として広く認識されていますが、 もともとはピアニストであり、バンドの指揮、アレンジをし、自らも歌うシンガー・ソングライターであり、プロデュースもしています。 しかし、自らの歌よりも他のアーティストへ楽曲を提供したものが有名になり、 それらは数多くのアーティストによってカヴァーされ、愛され続けています。 特に、ディオンヌ・ワーウィック、B・J・トーマス、ダスティ・スプリングフィールド、 カーペンターズ、トム・ジョーンズなどへの楽曲提供が有名ですが、 多くのシンガーやジャズ・ミュージシャンが、彼の曲を取り上げています。 映画音楽でも数々の名曲を提供し、 特に『明日に向かって撃て』の主題歌「雨にぬれても」はアカデミー作曲賞を受賞しました。 ---------- バート・バカラックは、母親が歌手を目指していたこともあり、小さな頃からピアノやドラムなどを学んでいましたが、 彼にとっての目標はミュージシャンではなくプロ・スポーツ選手だったようです。 しかし、彼の家族がニューヨークに引っ越したことによって、その目標は変わることになりました。 それは、ジャーナリストの父に連れられて行ったジャズ・クラブで出会った素晴らしいミュージシャンたちの演奏がきっかけでした。 ディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカー、バド・パウエル、セロニアス・モンクなどの、バップ全盛期のジャズは、 彼に大きな衝撃を与えることになったようです。 さらに、彼を音楽の世界に導いた人は、 近代クラシック音楽の世界においての天才作曲家のドヴュッシーやラヴェルといった人たちでした。 この、ジャズの革新者とクラシックの革新者の影響を受けることで、彼は音楽の世界に入ることになったと言います。 彼は大学卒業後、ニューヨークのマンズ音学院、カリフォルニアのサンタ・バーバラ音楽アカデミーで学び、 ピアニストとして数年間活動、その後ニューヨークに戻り作曲家としての道を歩み始めました。 しかし、作曲家としての活動はなかなかうまく行かず、クラブでの伴奏でかろうじて食べて行く状態が続き、 最初の妻とはこの苦しい時期に別れることになってしまいました。 1958年から、ドイツの大女優で歌手のマレーネ・ディートリッヒのツアー・バンドの指揮者を務めることで、 生計をたてることができました。 そして、1957年に知り合った作詞家のハル・デヴィッドとコンビを組み、様々な歌手に楽曲を提供します。 1962年に黒人女性シンガーのディオンヌ・ワーウィックと出会ってからは、3人のチームで、 「ウォーク・オン・バイ(Walk On By)」(1964年)、 「小さな願い(I Say A Little Prayer)」 (1967年)、 「サン・ホセへの道(Do You Know The Way To San Jose)」(1968年)、 「恋よ、さようなら( I'll Never Fall In Love Again)」(1969年)など、 数々の名曲をヒット・チャートに送り込みます。 さらに、ワーウィック以外に提供した楽曲や、映画音楽にも数々の名曲が生まれていきます。 ビートルズの1963年のカヴァーで知られる「ベイビー・イッツ・ユー(Baby It's You )」、 1967年の映画『007/カジノ・ロワイヤル』のテーマ曲「カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)」、 1970年の映画『明日に向かって撃て』の主題歌で、 B.J.トーマスが歌った「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin' On My Head)」、 1970年に、カーペンターズのヒットで知られる「遙かなる影((They Long To Be) Close To You)」(オリジナルは1963年)、 1980年にクリストファー・クロスが歌った映画『ミスター・アーサー』の主題歌、 「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Arther's Theme(The Best That You Can Do))」など、 どの曲も、まさに新しい時代の“スタンダード・ナンバー”と呼ぶにふさわしいものです。 イギリス映画『アルフィー』の主題歌「アルフィー(Alfie)」(1966年)や、 映画『007/カジノ・ロワイヤル』からは挿入曲の「ルック・オブ・ラブ(恋の面影)(The Look Of Love)」(1967年)は、 すでにジャズのスタンダード・ナンバーとしてもよく知られているものです。 ***** ●代表作 Wives And Lovers 【ワイヴス・アンド・ラヴァーズ】【素晴らしき恋人たち】 (1963) Walk On By 【ウォーク・オン・バイ】 (1964) What's New Pussycat? 【何かいいことないか仔猫チャン?】 (1965) What The World Needs Now Is Love 【世界は愛を求めている】【愛を求めて】 (1965) Alfie 【アルフィー】 (1966) The Look Of Love 【愛の面影】【恋のおもかげ】 (1967) I Say A Little Prayer 【小さな願い】 (1967) Do You Know The Way To San Jose 【サン・ホセへの道】 (1967,1968) I'll Never Fall In Love Again 【恋よ、さようなら】 (1968,1969) Raindrops Keep Fallin' On My Head 【雨にぬれても】 (1969) (They Long To Be) Close To You 【クロス・トゥ・ユー】【遥かなる影】 (1963,1969) Arther's Theme(The Best That You Can Do) 【ニューヨーク・シティ・セレナーデ】 (1981) That's What Friends Are For 【愛のハーモニー】 (1982) 【ジャズ】人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 12, 2008 10:26:26 PM
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