カテゴリ:十日町友好交流
![]() ![]() いつも応援していただきありがとうございます。 前回を読む 福山合戦から660年という長い年月を経て、 両地区の"絆"はその形を現した。 1996年5月、 大井田氏経の末裔や大井田城址保存会で組織する "大井田同族会"の第3回サミットが 「ええとこ村」で開かれた。 これには十日町市長も同行するということで、 ええとこ村教育委員会が、福山山頂で執り行われる "福山合戦慰霊法要"のお手伝いをすることになった。 ええとこ村小学校では、訪問団を歓迎する "福山合戦太鼓"や"福山合戦踊り"を披露した。 同年8月、ええとこ村村長、村議会議員が 十日町市を表敬訪問し、そこから定期的な 交流事業についての話が進んでいくことになる。 翌1997年2月、第1回"雪国感動体験学習の旅"が 始まり、ええとこ村から小学6年生46名、引率者11名が 十日町市中条地区を訪問する。 ![]() 同年8月には、中条小6年生42名、引率者20名を ええとこ村へ迎え、相互訪問の流れが出来上がった。 両自治体首脳を巻き込んだ交流とはいえ 補助金にはやはり限度がある。 そこで、互いに"虹の会"という自主ボランティア組織を立ち上げ、 この交流事業を支えてきたのである。 交流事業も回を重ね、2004年7月には 8回目の中条訪問団を受け入れた。 私はこの年から、生涯学習推進委員という立場で 交流事業に関わることになった。 忘れもしない、同年10月23日(土)午後5時56分、 新潟県中越地方を中越大震災が襲う。 十日町市は震度6弱を観測。 死者9名、重軽傷者592名、 家屋の全・半壊は1200棟を超えた。 ![]() 平和な暮らしを一変させた大地震。 ええとこ村役場では、その日のうちに 緊急募金・支援物資の受付を始め、 震災翌日には、ええとこ村村長を始め幹部が 十日町市をお見舞い訪問し義援金を手渡す。 翌2005年2月に計画されていた 第9回雪国感動体験学習の旅は、 十日町市からの熱心な継続申し入れはあったものの 熟慮の末、中止とする。 私もこのときの訪問団として参加する予定であったのだが、 被災地の状況を考えたとき、妥当な決断であったと思う。 夏に知り合った中条のお友達との再会を心待ちにしていた ええとこ村の子ども達は、さすがに残念そうにしていた。 そうした時、思いもよらぬプレゼントが 中条から届いた。 ダンプカー5台に満載された純白の"雪" ![]() 中条虹の会や消防団の有志が長時間自ら運転し、 まして、自分達の日々の生活や復旧で大変な中、 届けられた真心の贈り物。 ![]() ええとこ村公民館の駐車場は、 瞬時に雪国へと変貌を遂げた。 こだまする子ども達の歓声。 ![]() 大人達の涙。 ![]() 私達は福山合戦という禍で縁を結び 中越大震災という禍により、 より強く深い絆を結んだ。 つづく ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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