|
カテゴリ:思想
結局、養父からは、一回の電話も来ない。
約束の、来道もない。 私は、養父が「必ず来る」と約束してくれた時、本当に救われた思いだった。 玉手は逃げている。 でも、「父」として戻ってくれれば、玉手を匿っている、玉手の母親の所で、四者会談をして、解決策が見出せるかも知れない。 同時に、もし、北原徹也がこっちに来てくれるなら、私はもう一度、あの男を「父」と呼べるかも知れない。 それは、大きな希望だった。 友人にも、そう言って、胸が強く脈打っていた。 幸せな鼓動だった。 全てが打ち砕かれるまでは。 記しておきたい。 私は、養父が「北海道へ来る」と、約束した時に、玉手に自慢したい程嬉しかった。 どうだ、私にも親がいるんだぞと。 でも、頭の中で、警報のブザーが鳴った。 「それが現実になるまで、相手に伝えるな。そう言って、もしも約束を破られて、来なかった時に、恥をかくのは自分だぞ。」 私は、即座にその警報に従った。 お陰で、この世で一番惨めな、恥をかかずに済んだ訳だ。 「親に置き捨てられた子供」 まるで存在価値のないような。 ああ、あの母方の家族に、曲りなりにも人として、まず、大切にすべきは、他人ではなく家族。家族を大事に出来ない人間は、他人の前で偽善者を演じるだけだと、教えていたのは私だったのだけれど。 まずは、何よりも、標茶の保護地域の、近隣の住民の方、そして、弟子屈町の私の家の近隣住民の方に、心からお詫びを申し上げたい。 後で、次の玉手編でも書くが、「覚悟のないボランティア」は、してはならないのだ。 途中放棄して、次々責任者が離脱すれば、その犠牲になるのは、まず、弱い犬猫と、それから近隣の住民なのだ。 当然、そうやって先鞭を付けて活動を始めた責任者達が逃げてしまえば、犬猫を置いて逃げられない私一人が、全てのーこの場合は、三人分のー(再開したがらなかった、私を数に入れるべきかどうか、客観的に見ても分からないが)責任を引き受ける、と、言う事で、私も凄まじい被害者だ。 結局、過労から胆嚢に砂が溜まって破れて倒れるわ、虫歯菌から瀕死の状態で手術を受けるわ、そして最後は、私が全ての責任を引き受けて、 「私が自殺しなくてはならない理由」に落ち着くからだ。 北原徹也は、この6年に死んだ犬猫と、近隣住民と、そして、人間であるならば私に、自分が言い出し、「逃げた」事に対する謝罪と償いを、人間としての責任を持って、すべきである。 /////////////// 以下は、頂いたコメントです。 そのままでは読みにくいので、記事内にても、掲載させて頂きます。 返信が時間がない為出来かねてしまいますが、コメント寄せて頂き、心から感謝申し上げます。 映画化すべきである! なかなか読みごたえがあるぞ! 映画化してほしい! すごい人生です。 どうか大切に生きてください。 | 2012/08/10 (Fri) 00:48 | ブライアン | URL | ::::::::::: 本記事は、FC2ブログに一度拠点を移し、そこがオリジナルに今はなっています。 コメントは、認証制ですが、受け付け等もそちらで行っていますので、宜しくお願い致します。 また、FC2のブログの背景である、高いネットとバラ線で囲われた空間は、犬猫問わず、人間もかつては偏見や暴力によって閉じ込められた、自由を奪われた虚無の場所です。 今もそこで暮らすものが、その囲いの中から、どんな風に外が見えるのか、見ているのかー 囲いの中から、当ブログを通して外の世界と空を眺め、改めて、そこから出る事を許されないのがどんな思いなのかを、考え、感じて下さい。 FC2版 「倫理の進化」 http://ainumosiri.blog65.fc2.com/ ・・・・・・・・・・・・ すいません。 時間がないまま、FC2から、一挙転載したので、記事が抜けてたりしました。 読み返して確認する時間がなくて、申し訳ないのですが、一応、ここまでの記事は転載してつもりです。 記事の順を正しく読んで下さりたい方は、FC2をご覧下さい。 読みにくい背景と色文字なので、コピーをして、ワードなどに転載して読んで頂くと、簡単に読めますので、お願い致します。 どうも、楽天は、文字制限があって、文章が中途半端な所で切れ、記事だけがどんどん増えて行く、とデメリットがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.06 09:37:30
|