終戦記念日
百年を見つめた駅舎終戦日 今日は終戦記念日です。 これは秩父鉄道の旧秩父駅です。 大正3年に秩父出身の坂本朋太郎によって設計され、秩父駅として使われてきましたが、昭和59年に秩父市聖地公園内に移築されました。 私も就職の為にチッキ(手荷物輸送)という制度を利用して、この駅の改札を潜り東京へ出て行きました。 私の出発点の駅です。 そして大正から昭和に掛けての激動期をこの駅舎はずっと見続けてきました。 この駅舎の改札を潜って出兵していった多くの人達の中で、無事に改札を潜り帰ってきた人、戦死して遺骨だけが帰って来た人、南方の島で戦死して遺骨も帰ってこなかった人を、ずっと見続けてきました。 今日の天皇陛下の「さきの大戦に対する深い反省」というお言葉があるより先に、集団的自衛権をめざす安倍総理は、その前日に70年談話をは発表しましたが、いろいろな国に配慮し、支持率低下に配慮した内容だったような気がします。 積極的平和主義と言って、地球を俯瞰する外交と豪語しこれまで多くの国を訪問してきました。 ネットで調べると次のような記事がありました。 「首相の外遊は計31回。60か国以上を訪れ、総計6兆4,477億円にのぼる支援を表明した形となっていた。消費税3%アップにともなって平成26年度に見込まれる増収額は約5兆円。いささか乱暴だが、消費税アップによる今年度の増収分をはるかに上回る金額を、対外支援に充ててきたも同然。増税分は、首相の顔つくりで帳消しにされたと見ることも可能だ」とありました。 国内の貧困も増大しているのに。 集団的自衛権が60日ルールで成立すれば、当面は自衛隊の派兵になりますが、次のようなネットの記事がありました。 「米国の先制攻撃で開戦したイラク戦争(2003年開戦)への派兵では、陸上自衛官が20人、航空自衛官が8人の計28人が自殺しています」 また日本に帰って来た後で、ノイローゼになったり、家庭崩壊した例も報告されているようです。 いずれも「因果関係は不明」との防衛省の発表のようですが。 それだけ重い法案なので、安倍首相の取り巻きの議員さん達の軽い口調には怒りさえ覚えます。 60日ルールで押し切るのでしょうが、自衛隊員の覚悟、その家族の覚悟、偶発的にしろ銃の引き金を引いてしまった場合の戦闘の開始で、相手を殺してしまった場合の報復のテロの可能性など、考えすぎかもしれませんが、国民も他人事ではなく、真剣に考える必要があると思います。 テレビで100人中52人の若者が【終戦の日】を知らなかったという放送もありましたが。