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テーマ:闘病日記(4014)
カテゴリ:父のこと
父が呟く 毎日、身体を清拭していても 入浴するのとは違う 元気な時は、超熱い風呂に入り タワシで身体を洗いあげる剛健だった PTCDチューブが入っている状態では 感染のリスクが高い たったそれだけの望みも 叶えてやれないとは 時間がないような、あるような変な焦り 創部の保護、消毒さえできれば シャワーも夢じゃないのに 訪問看護の利用・・・ しかし、介護保険の申請をしてから 認可が下りるまでに 1ヶ月半くらい掛かると聞いた それまで待てるだろうか 色々葛藤した末に、両親に話してみた 納得しないままでは利用する事はできない 「 そこまでして風呂に入りたくない 母さんが身体を拭いてくれるからいい 」 頑なまでに人の世話になる事を嫌がる 母も 「 お父さんがああ言っているからいい 」 でもね、お母さん、 私は一気に吐き出した 家に看護師さんが来てくれると 熱が出た時なんか相談も出来るし 一人で悩まなくてもいいから心強いよ それに・・・ 家で最後まで看られるかもしれない そういうと黙ってしまった ひどい事を言ってる でも、心の準備をしていて欲しい 母にまで倒れられてしまうと 私は正気ではいられない 「 あんなに病院を嫌がってるもんね 」 泣き笑いの母が頷いた 色々調べてみると、介護認定を受け申請すると 暫定で申請日にさかのぼって 介護保険を利用できるとわかった それなら間に合う 地域包括センターに電話を入れて 相談してみると、気持ちよく対応してくださり すぐに実家を訪れ、話を聞いてくれた 病気になってからは他人との接触も減り また、痩せた姿を気にしていたので 赤の他人が訪問することで ストレスにならないか心配した しかし、訪問して下さった女性は とても感じのいい方で 父の話をよく聞いてくださった 父はそれはそれは喜んで 冗談まで飛ばし、長々と自分の話をした それからは早かった その方が動いてくださったおかげで 昨日は訪問看護の看護師さんが 実家を訪ねてこられ 父と面談し、来週から週1回、 シャワー浴が出来る運びとなった シャキシャキと快活な看護師さんに また父は喜び、長々と話をした 事情を知っているだけに 急いでくれている 背中が痛いというと、 ベッドの手配までしてくれた 帰り際、看護師さんが私の耳元で囁いた 「 お家で最後まで看られますか?」 涙がポロポロ溢れた 出来るならそうしたいと願っている ・・・・・ 父に夏が来ますか そう尋ねると、うーんと顔を曇らせた そうなのか そんところまで来ているのか 改めて、現状を思い知る 奇跡ってないのかな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.09 16:18:40
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