妻子とも実家にかえって、きままな独身生活中ではあるが年末ともあってやることだけはたくさんある。
せめて休みの日に山、雪山にでも行きたくはあったのではあるが、せっかくの休みに台風みたいな大雨(山は大荒れ)に気勢をそがされ、せめて日帰りでも、せめて奥多摩でもいいからどこかに生きたいと本日の休日は1日フリーにしておいたのである。
しかしながら今日は今日で突然午前中非常事態があって、出発は午後になった。
午後になって行けると頃など奥多摩しかない。
そういうわけで、今回もこりもせず奥多摩である。
たまにはクライミングなんかやるのもいいなあと思って車に久々に重いクライミングギアを積んで、秋川方面に車を走らせる。
年末なので道路はやっぱり渋滞していて、すっかり遅くなっていまったのでクライミングはやめて御岳山に夕焼けを見に行くことにしたのである。
秋川の沢林道の奥から御岳山までは徒歩30分程度。
そういえば独身時代の冬に嫁さんと二人で歩いたコースである。
あのときは年末大掃除で出たゴミを山に持っていって、山から下山した後、林道脇の河原でそのゴミを燃やして炎を前にふたりしめやかに語り合ったものである。
で今は一人であきることなく山を歩いている自分がいる。
そういえば今年最初の山も風邪っぴきでの御岳山だったな。
30分ほど歩く御岳山のはずれの長尾平という大変眺めの良い広場に出る。
集落に行ってもしかたないのでそこでじっくりと陽が暮れるのをまった。
ぼんやりとした夕闇の中に東京の町並みが広がって見える。
その広がりが徐々にぽつぽつと輝いて、やがて暗闇にきらきらと輝き出す。
この変化が美しい。
夜景ってのもまた日の出や日の入りと同じである程度の時系列で観賞した方が美しいのである
そして山から見る夜景は街の何とかタワーや何とか公園なんかで見るものより遙かに美しく見えるのは私だけであろうか?
これが今年最後の山になるのだろう。
今年は山を初めて以来の山に行かなかった年でもあるが、来年はどんな山に行けるのだろうかな?