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いよいよですので、ぼくの受験のときなど思い出しながら駄文をしたためてみようかと思います。
司法書士試験は、人間の限界をちょっと超えているんです。 出題範囲の広さ、その細かさ、さらに十分といえる解答時間は与えられません。 だから、この司法書士試験を余裕で受かったという人はなかなかいません。 たいていの合格者に「どう。来年も受かる自信ある?」と聞くと「とんでもありません。今年はまぐれです」と答えるんですね。 ということは、人間の限界をちょっと超えているこいうことは、たとえ受かる力がある人でも、司法書士試験の受験の時間帯の中で「今年は力及ばずかな」と不安を感じる時間があるんです。 むしろ、真剣に努力をした人ほどそういう瞬間が訪れます。 受験勉強を真剣にしたということは、そのためにできなかった何かがあるわけであり、しかも、受験の目標というのは通常は「合格」しかありえません。 このため「今年は力及ばずかな」と思ったときに、「また来年かあ」と絶望しかかって涙がちょちょぎれそうになります。 それまでの自分の真摯な努力の日々、そのために犠牲にした何か、いろんな思いがでてきちゃうんです。 これをぼくは「走馬灯が回る」っていうんですけどそいうことがおこることがあるんですよ。 で、そこから先が勝負なんです。 司法書士試験は、人間の限界をちょっと超えているから、合格レベルにあれば、言葉を変えればそれまでの努力が真摯であればあるほど走馬灯が回ります。 「えっ?」と。 「こんなのしらないよ」と。 「オレの知らんことをだすなあ」と。 そういう難問奇問がやってきて涙がちょちょぎれそうになるんです。 みなさんはそのことを知ってね、合格者みんながそうなのだということを知って、勇気をもって司法書士試験を受験していただきたいものと思います。 だいじょうぶ。 たしかに司法書士試験は人間の限界を超えていますが、受験するのは人間です。 完璧に解く必要はありません。 みんながミスするなかで、走馬灯が回ったとき、歯をくいしばることができるか、必ず、そういう紙一重の勝負になるんです。 ですから、そういうもんだということを知って、自分に走馬灯が回る瞬間が来るかどうか、むしろ回れば合格レベルだとそのことを楽しみにするくらいの心持ちがちょうどよいのではないかなあと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.04 20:34:29
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