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カテゴリ:スポーツ・格闘技
少々時間が経ってしまいましたが、白鵬の横綱昇進見送りについて、私の見解を述べたいと思います。
ご存じのように今場所の優勝は朝青龍でした。成績は14勝1敗。 この1敗は千秋楽において、白鵬が横綱に土をつけたものです。 そして、その白鵬は13勝2敗。 他に2敗の力士はいないので、見方によっては準優勝とも取れる内容です。 しかし、結果として白鵬の横綱昇進は見送られました。 これは何故でしょう? 横綱昇進の条件は、「大関が2場所連続で優勝するか、又はそれに準ずる成績」ということになっています。 白鵬は、先場所で優勝を果たしました。 そして、今場所は先にも述べたように13勝2敗で、全力士中2位の成績です。 しかし、審判部はと「もう1場所見たい」と理事会招集を要請せず、昇進を見送る見解を示しました。 また、「横綱の独走を許した」ことも理由に掲げています。 つまり、横綱昇進の条件が「2場所連続で優勝するか、又はそれに準ずる成績」となっているにも関わらず、昇進が見送られたということは、今場所の成績が「優勝に準ずる成績」とは認められなかったということになります。 と、するならば、「もう1場所見たい」というのは、どういう事なのでしょうか? 仮に白鵬が来場所で優勝をして横綱に昇進した場合、今場所の成績が「優勝に準ずる成績」だと認められることになってしまうという矛盾が生じます。 今場所が「優勝に準ずる成績」として認められないとして昇進を見送ったのならば、来場所はまた一からの出直しとして判断されなければ、整合性がとれません。 だからこそ、審判部による発言の真意が分からないのです。 また、「横綱の独走を許してしまった」ことを理由に掲げるなら、責められるは他の力士であり、白鵬自身は横綱に土をつけています。 白鵬だけに独走の責任を押しつけるかのような理由付けは、如何なものかと思うわけです。 (星の取りこぼしをした白鵬にも責任がないとは言えませんが) 更に言うと、「優勝に準ずる成績」というのは何を指し示すのでしょう? 白鵬は13勝2敗で、全力士中2位という成績です。 この成績だけを見れば、一見「優勝に準ずる成績」と判断しても良いように思えます。 しかし、審判部は否と言いました。 それであるならば、「優勝決定戦まで持ち込み、そこで敗れた場合のみ、優勝に準ずる成績とする」と考えなければ話が通りません。 私個人としては、今の規定だとあやふやな印象を受けるので、横綱昇進の条件としては、「大関が2場所連続で優勝するか、又はそれに準ずる成績をおさめなければならない。尚、優勝に準ずる成績とは、優勝決定戦まで持ち込み、そこで敗れた場合のみ、優勝に準ずる成績として認める」といったように、明確化した方が良いのではないかと考えています。 (昇進の条件が、「2場所連続優勝のみ」とするのは流石に厳しすぎると思いますので) なんにせよ、白鵬の横綱昇進は見送られました。 ここ4場所の成績は、13勝2敗・13勝2敗・14勝1敗・13勝2敗と、横綱以外では群を抜いて安定していることは確かですし、白鵬には腐らずに横綱を目指して欲しいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月25日 19時53分06秒
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