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テーマ:大河ドラマ『天地人』(392)
カテゴリ:テレビ・アニメ・映画
与六と喜平次の距離が縮まった回でしたね。
大まかな流れとしては、逃げ帰った与六を喜平次が追いかけて二人の仲が急速に近づくといった感じの内容でしたが、全体的には割と面白く観られました。 色々と気になるところも多かったですけど(笑) という訳で、今回は先に気になったところから書いていきます。 まず、与六と母・与六と喜平次の描写について。 それぞれがぞれぞれの立場で与六を大切に思っているというのは分かるのですが、見せ場となる場面以外での示唆が乏しいため観ている側に心情が伝わり難いです。 例えば、母が与六から貰ったお菓子を母が食べずに大事にしまっておくというエピソードなどは、子供の事を大切に想っているというのがよく分かりますよね。 こういったものがもう少しあれば親子関係がより伝わってきて良かったのですが、家族の交流をあまり描かないまま雲洞庵に与六を出してしまったため、この家族に対する思い出がないままに見せ場に突入する事になってしまい、結局、母の愛情と厳しさが霞んでしまう結果に。 一方、与六と喜平次も同様に、ふたりの交流を描いた場面が乏しいにも関わらず(むしろ、あるのは嫌われている描写)、何故に喜平次が与六をそこまで気にかけているのかは何となく想像できる程度で、大変分かり辛いものになっています。 今回最大の見せ場である雪道の場面は、映像としては本当に美しいんですけどねぇ。 それだけに、過程が足りなさすぎるのはあまりに惜しい。 時には観ながら行間を想像する事も大切ですが、あまりにそぎ落としすぎると単なる足りないものになってしまいますから、そのあたりのバランスは難しいものですね。 それと、前回からの続きで言うと、「与六が輝虎に憧れる→その輝虎に向かって『こんな所には来とうなかった』発言→喜平次と絆を深め、離れないと誓う→(成長後)謙信に心酔」という流れがありましたが、初回と今回が与六と喜平次との絆を最重要項目として描かれていたとするならば、謙信からの教えを飛ばしておきながら謙信に心酔するという描写から青年期をスタートさせるというのは腑に落ちないというか、与六の心拠り所が何処にあるのか見えにくかったのは残念でした。 場面・場面で観ると、良く出来ていると感じられる場面もあるだけに勿体ない気がします。 見せ場である重要な場面は、それまでの過程があるからこそ、より楽しめたり印象に残るものなのですが、これまでの放送を観る限りだと唐突にやってくる印象が強いです。 だから、いい場面なんだなという事は分かっても、流れとしての感動は薄くなってしまうのではないかなと。 このあたりが良くなれば、もっと面白く観られるようになると思うので、今後に期待したいと思います。 さて、今回良かったのは上でも少し触れましたが、雪道の場面ですね。 状況設定的には無茶をしすぎに感じられるのでツッコミどころ満載なものの、主君である喜平次が与六を自ら背負うというのは、真っ白な雪と相まってとても美しい映像でした。 喜平次の無口ながらしゃべっている感じも良かったですしね。 今回で子役の出番は終わりのようですが、新パートも楽しみにしたいと思います。 それでは、また次回。 天地人・直江兼続愛刀(模造刀)宗近≪受注生産品≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
トラバありがとうございます
むぎこといいます 今一つ乗り切れないながら子役さんたちの熱演と与六母に釣られて見ております。 「篤姫」は第一回で脱落したのですが時代背景もすきなので今回は当分見続けると思います。 さてさて >過程が足りなさすぎるのはあまりに惜しい。 なるほどな・・とおもいました。 与六はきへいじのことを決して嫌いではないけど受入れると家ににどと戻れなくなるという気持があったのかなあ・・なんて思っておりました。だからたぶんあれが最後の駄目押しできへいじを受入れたのかな・・と。 だからもしかしたら雪のシーン以前にいくつかカットされた場面があったんじゃないかななんて考えながらレビューを読ませていただきました。 与六母の合わせた掌や表情などとてもよかったのでおっしゃるとおりベタになってもいいからもっと描き込んでもらうと良かったかも。 個人的には妻武木さんも北村さんもすきですし、直江兼続は好きなので面白い作品になってほしいと思ってます。 (2009年01月13日 13時12分28秒)
こんばんは。TBありがとうございます。
確かに与六の頃と謙信との交流の場面も見たかったですね。 ただ、今回の大河ドラマは11月で終わるので多少端折っているのかも知れませんね。 しかし私などぼーっと見ているので、ストーリーをよく分析されているなぁって感心しております。 風林火山とダブるところもありこれからも楽しみです。 (2009年01月13日 21時08分45秒)
>mugiko-koriさん
むぎこさん、コメントを有り難うございます。 脚本の関係なのか演出の関係なのかは分かりませんが、どうも必要な部分まで削ぎ落としてしまった印象があるんですよね。 なので、もしかしたら仰るようにカットされた場面が存在するのではないかと想像しています。 初回と今回は子役に助けられた部分もありますが、妻夫木さんが登場したこれからが本番ですし、今後に期待したいと思います♪ (2009年01月14日 20時54分25秒)
>まっちゃんさん
まっちゃんさん、コメントを有り難うございます。 もう1話くらいあって、謙信の元で学びながら交流を深める与六と喜平次も見てみたかったですよね。 仰るように今回の大河は全47話と例年に比べて短いですが、最後にはもっと見ていたかったと思えるような素晴らしい作品になってくれる事を期待したいと思います。 (2009年01月14日 20時59分03秒)
風邪のお加減はいかがですか?
私の周囲も風邪が流行ってるので、気をつけないとなぁ(゚∀゚ ;)タラー 与六くん&喜平次くんが、将来の兼続くん&殿になるのだから、その過程とか、お母さんの心の動きとか、もうちょっと見ていたかったんだけどなぁ。 雪道の場面は、こだわりを感じました(*^_^*) そういえば、「父の仇!」と輝虎さんに心を閉ざしていた喜平次くんが、輝虎さんに心を開いたきっかけは(馬に一緒に乗った時の)輝虎さんの背中かなぁ、と勝手に思ってまして、今度は喜平次くんが与六くんにそんな「背中」を見せたのかなぁ…と解釈(思い込み)してます(爆) (2009年01月14日 21時00分53秒)
>aki-thanさん
熱の方は3日で下がりましたが、検査をしたら気管支炎だったので、まだまだ治療中だったりします。 お陰で今は息苦しさと戦っていますよ(笑) さて、天地人の背中の解釈を読ませて貰いましたが、面白いですね。 自分の中には存在しなかった視点でしたから、なるほどなぁと感心しました。 私は単純に刺した直後と、その後の真摯な対応や器の大きさに心動かされたと思ってましたので。 でも、ほんと、色々な意見に触れるのは楽しいものですね。 また機会があれば、お話を聞かせて下さいね♪ (2009年01月14日 22時41分46秒)
トラバありがとうございます。さっそく遊びに来ました♪
山南 飛龍さん >脚本の関係なのか演出の関係なのかは分かりませんが、どうも必要な部分まで削ぎ落としてしまった印象があるんですよね。 >なので、もしかしたら仰るようにカットされた場面が存在するのではないかと想像しています。 私も、aki-thanさんのブログで、そのカットされた箇所のセリフのことについて、知りました。 なんでもガイドブックには、放送されていないセリフがのっていたのだそうで。。。 あのセリフがあるとないとじゃ、天と地です。 人の気持ちをやさしくするいい言葉だったのになあ。(嘆息 (2009年01月16日 14時41分35秒)
>KA.ITOさん
コメントを有り難うございます(^-^) ガイドブックはまだ目にしたことがないのですが、やはりカットされた台詞が存在したのですね。 どんな台詞だったのか俄然興味が出てきましたよ。 本屋さんに行く機会があったら、どのようなものなのかチェックしてみたいと思います♪ (2009年01月16日 21時26分58秒) |
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