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カテゴリ:世間・世論・文化・ひと
「秘密」には、恐い秘密と恐くない秘密がある。 恐くない秘密というのは、 例えば、 誕生日のサプライズを内緒にしておくような秘密。 仲間同士の秘密基地もそうかな。
恐い秘密の例えとしては、 他人の物を無断で借りて失くしてしまったことを黙っているとか、 暴行された被害者が加害者から黙っているように脅迫されるというようなもの。 こういう秘密を抱えていると、 良心の呵責に耐え切れなくなったり、不安になったりして、 心身に悪い影響が及ぶようになる。
「特定秘密保護法案」が衆院に提出された。 このまま成立してしまいそうな勢いである。 公務員が「恐い秘密=黙ってはおれない情報」を内部告発できなくなる。 マスコミの取材にもブレーキがかかりかねない。 息苦しい世の中となってしまうだろう。
「特定秘密保護法」を皮切りに、 「国家安全保障会議」発足、 「国家安全保障戦略」をガイドラインとする海外派兵への道が。 「新防衛大綱」策定。 「安全保障基本法」、 集団的自衛権容認、日米軍事協働本格化。。 国防軍を持ち、戦争の出来る国へというシナリオが見えてくる。
そうなって欲しくないし、そうさせてはならない。 しかし、これが参院選でねじれが解消した結果だ。 では、次の国政選挙までの3年、手をこまねいていていいのか。 いや、支持率を低下させるという案はどうだろう。 でも、アベノミクスを支持する人が多ければそれもかなわない。
2年前のある集会でのこと。 敗戦を二十歳の時に迎えた一人が言った。 「戦中にこんな風に集まったら捕まっているわよ。」と。 その時は皆笑ったが、 笑ってはいられない現実が今、突きつけられている。 「知る権利」、ひいては「言論の自由」が脅かされつつあるのだ。
政府を暴走させない責任は、 私たち主権者一人ひとりにある。 「武力行使に頼らない日本」を、 戦争を知らない私たちから、次の世代へ、また次の世代へと バトンタッチしたい。
何もできない小さな「ひとり」ではあるけれど、 こういう思いの人間がここにいるということを発信しておきたかった。 (^J^)
戦争が廊下の奥に立つてゐた 渡辺白泉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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