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広報に「漢方薬なら大丈夫!?」と題した記事がのりました。
ダイエット目的で使用した漢方薬で肝数値が数倍に跳ね上がり、医師の指導で 漢方薬の服用を中止しお酒を飲むのを止めたところ肝数値が正常に戻りましたという 例を紹介し市販の漢方薬だから大丈夫だと思わないで注意しましょうという内容でした。 しかし、どんな漢方処方がどんな体質の方に処方されたのかは不明ですし 漢方薬全部が危ないイメージをもたれてしまうのではないかと心配です。 中成薬(漢方薬)は中医学の上に成立する医薬品です。 中医学における人体の生理、病理の把握なしに処方されれば本来の効果を発揮できない ばかりか誤用による副作用とも見える症状が現れたりします。 粗悪品で無い限り、実際副作用と言われるもののほとんどが中医学における生理、病理の 把握ではなく、西洋医学の人体の生理、病理によって処方される為におこる中医学的にはありえない誤用によるものが多いです。 中成薬は気血水の昇降浮沈、寒熱、虚実、潤燥を分類し生薬の四気五味と相対させて 人体の陰陽の平衡を保つことにより根治することを目的にしているのに 例えば田七人参はサポニンが高麗人参の2倍入っているからもっと効果があるだとか 栄養素のように漢方薬を考えると間違いのはじまりです。 田七人参は活血作用、止血作用→血液がドロドロしている人、出血している人に良いです。 高麗人参は補気作用、生津作用→元気が無い人、体が乾燥している人に良いです。 高麗人参は元気を生成します。しかし中医学における「元気」「気」の概念がなければ理解できません。概念の無いものはどんな優秀なお医者様でも見えません。 このことが漢方薬が誤用される大きな原因の一つになっていると思います。 およそ口に入る全てのものには、そのもの全てをまるごと食べたときの性質がある 中医学では飲食物の性質を四気五味に分類しています。栄養素は食べ物の性質を知る 一側面にしか過ぎません。葉っぱを使いこなすためには顕微鏡を眺めてビタミンが何ミリグラム入っているかアミノ酸が・・・ということ以前に四気五味の理解が絶対必要だと思います。 自分の体質に合う四気五味の飲食物、漢方薬を選ばなくてはなりません。そのために メディカルユーコンから出版された「東方栄養新書」2000円 はとてもお勧めの1冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 9, 2008 11:14:11 AM
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