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やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

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2023/01/30
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カテゴリ:山スキー
山岳遭難について書いた​過去のブログ​が
読まれている。

週末に雪崩遭難があったからなのだろう。
ニュースでの取り上げ方とかコメントを
見ていると、うんざりする。

まず、スキー場と今回の雪崩遭難は
関係がない。

それをあたかもスキー場のコース外を
滑って遭難したかのように世論誘導する
マスコミの報道に悪意を感じる。

その方が何も知らない一般人には
分かりやすいし、PVが稼げるし、
遭難者に対する批判的コメントも
たくさんつくのだろう。

コメントの中には、バックカントリーは
法律で禁止されているとか何とか書いて
あったりして、それ何の法律?

日本雪崩ネットワーク​では、「バック
カントリーは、自然そのものの場所=
雪山を指します。」と書いてある。

「冬季登山の一形態である山スキー」と
同義である、と書かれており、やまやろうも
その通りだと思う。

バックカントリーという言葉には、スキー場
の有無は関係ないのだ。

それをいかにも、
「コース外に勝手に出て」
「無謀にも雪崩遭難を起こして」
「救助隊に命の危険を冒して捜索させる」
という印象をマスコミは与えているのだ。

自分が知らない世界だからと、マスコミの
情報を鵜呑みにして遭難者を叩いても、
何か建設的なことはありますか?

降雪直後の雪山斜面が危険なことは、
山岳関係者なら誰でも知っている。

そのための技術や装備は昔から存在して
いるわけで、今回の遭難者も発見されたと
いうことはビーコンなどの雪崩装備は携行
していたのだろう。

が、滑走するかしないかの判断が適切で
なかった可能性がある。現地の雪質情報が
分からないので軽率に判断できないが、
無条件に滑走可能というものではなかった
であろう。

斜面チェックを行い、中止するパーティも
いれば、リスクを取ってでも滑走する
パーティもいるだろう。それは当人の判断
であって、我々にはどうすることもできない。

タバコは身体に悪いことは知られているが、
だからと言って吸う人を叩く理由はあるか?
本人が吸うと決めたのだから、赤の他人が
どうもこうもできないではないか。

今回は、雪崩リスクのある中で滑ると判断し
そして遭難したということ。

遭難は残念なことなのだが、だからといって
バックカントリーが悪だといういわれはない。

辛い登路を耐え、極上の斜面を眼下に見下ろし
た時の感覚は何物にも代え難い。


そこをファーストトラックで滑走する時の
幸福感は、一生の記憶に残るほどのものだ。

まともなスキーヤー・ボーダーは、リスクを
考慮した装備や技術を持っている(はず)。
それでも、自然の大いなる力に呑まれること
はあるだろう。

やまやろうが気にしているのは、誤った
見識で上から目線で遭難者を叩き、長く
続く自然との触れ合い(バックカントリー)
の将来を潰しにかかるマスコミの情報操作
なのだ。





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Last updated  2023/01/31 10:14:41 PM


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