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カテゴリ:男性和装
秋から冬に重宝なウール着物
大変長らくお待たせしました。久々にブログを更新いたします。 晩秋となり肌寒さ感じると温かい冬物の着物が恋しくなります。この季節の和装は、裏地の付いた袷着物や袷仕立ての長襦袢で温かく身支度を整えるというところです。この時期の外出には、保温のための羽織が欠かせません。 さて、この季節に男物着物で重宝するのは、なんといってもウールアンサンブルです。シルクや化繊が混ざった交織生地よりも、ウールの配分が多い毛織の生地が保温性に優れております。洋服地と違って和服に用いられるウール生地は軽くて着心地が良く、上質な風合いを醸し出している生地が数多くあります。ウール生地で仕立てられた着物には和服としての価値は低いのですが、衣料品としての高い機能性を有しています。ウールの背広やジャケットに馴染んでいる男性にとっては、シルク(絹)よりも親しみのある素材のようです。 日本では毛織物で着物を仕立てる衣料文化が普及したのは、文明開化が花開いた明治の頃からです。それまで機織など伝統的な手作業で造られる布地は高価な工芸品でしたが、官営の製糸工場で大量生産されることで格安となります。国民皆兵で軍備強化を進めていた明治の日本では、保温機能に優れたウールの軍服を量産する必要から近代的な紡績工場が数多く開設されました。洋服の素材となる毛織物を日本の庶民は着物の生地として用いました。 保温性に優れたウール素材の和装アイテムにモスリン長襦袢があります。単のウール長着の下に着るだけで、保温効果は倍増します。本来のモスリンとは、綿やウールなどの単糸で平織りした薄地の織物のことをさしていました。日本では薄手の平織りウール生地を意味するようになり、綿生地を綿モスリン、羊毛生地を本モスリン、絹のモスリンをシフォンと呼び区別することもあります。古くは、メリンス、唐縮緬(とうちりめん)などと呼ばれていました。 近世までの衣料素材で保温を行うには、重ね着をするか、中綿を入れた“綿入り”などを着用していました。ウール生地の量産が可能になった近代では、庶民が重ね着で着膨れすることなく秋冬のお洒落を楽しむことができるようになりました。ウール着物は、殖産興業と富国強兵に沸く近代日本で生れた和洋折衷の服飾アイテムなのであります。 機能性重視の男物和装とって、ウール着物は「質実剛健な男着物」といってよいでしょう。 近代日本の殖産興業に沸いた富岡製糸場(群馬県富岡市の世界遺産) 生産されていたのは、ヨーロッパで絹織物の原材料となる生糸であった 左;単仕立ての羽織と長着の対“ウールアンサンブル”に、ツイード毛織の鳥打帽をコーディネート 右;モスリン長襦袢 薄手の手織生地モスリンの特性を生かした保温性の高い和装アイテム 小生が楽天オークションに出品した「ウールアンサンブル濃紺・身丈147cm・裄68cm」 ウールアンサンブル(羽織・着物セット) 紺無地・梨地 M・L・LL寸 ウールアンサンブル(羽織・着物セット) 亀甲柄 M・L・LL寸 呉服屋 取り寄せ 三勝 女物 男物 シルクウール 反物 秋から春まで単衣で着る普段使いきもの 江戸百選 シルク ウール 無地感 絹 日本製 生地 布 オーダーメイド 普段着 部屋着 レトロ 浪漫 ロマン 着物 帯、羽織にでも仕立て可能 レディース メンズ 紬 小紋 カジュアル感覚 コート 和装 着物 メンズ 男性 ウール混 角袖 黒色 M L LL 冬用 無地 男物 紳士用 大きいサイズ 2L 男物 インバネスコート(トンビ)-ウール100%(カシミヤ14%入り)- 4500番 [ 0604-066 ] 仕立上り すぐ着られる 既製品 男性 メンズ 紳士 羽織 外套 がいとう 和装 着物 きもの 毛 ポリエステル 黒 キャメル ブラック M L LL 防寒 冬 日本製 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年10月28日 20時23分09秒
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