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カテゴリ:小説
ないですけどご了承くださいm(_ _)m
Bespair Live ~part3~ 200X年・・・機械生命体を仲間にした晴彦たち・・・ 以外にも秀は機械生命体と仲良くなれたので問題はなかった。 東北地方まできていた。・・・ そもそも晴彦はどうして旅をするのか・・・。 四年前・・・。 「お父さん。無理しないで!う、うわっ。」荷物を持とうとした晴彦はよろけた。 「馬鹿やろう!子供に無理させる親がどこにいる!ほらか、ゴホッゴホ!」父親は無理に動こうとして咳き込んだ。 「ほら!そうやって無理しようとしたからせきこんで!病人何だからやすんでて!」晴彦は怒ったように言った。 「ちぇっ!」父親はふてくされたように言った。 晴彦の父親は天変地異が及ぼした難病にかかっていた・・・。 母親は・・・。やはり天変地異の病気にかかっていた・・・。 ズズズズズズズズズズ 聞き覚えのある地面が揺れるこの音・・・・もしや・・・・・ 「!?」父親は辺りを見回した。 ドドドドドドドド! ゴアシャーン!・・・ズガーン!ヒュン!ドグーン! 大きな場k初するような音が家中一杯に鳴り響いた。二人は窓の外に眼をやった。 噴火・・・。いや、地から溶岩が噴出している・・・。これも・・・天変地異のもたらした異常なのだ。 「キャアぁぁぁぁ!」女性の叫び声がした。 「う、うわ!ああ、わぁぁぁぁ!」だんせいの叫び声もした。 「あ、あなた!ひ、人が、人が溶岩に。・・・!幼稚園!溶岩の進行方向に、幼稚園があるわ!」母がすごい形相で父に言った。 「た、大変だ!いくぞ!」父は家を飛び出した。 「は、はい!」母も家を飛び出した。 「ぼ、ぼくも行くよ!」晴彦は二人に言った。 「だめだ!オマエは家に残ってろ!解ったか!」父親は晴彦に怒鳴りつけた。 「!・・・・。」晴彦は黙って開いたままのドアの沙希の幼稚園をじっと見た。 コク ガチャ!バン! 親たちは幼稚園内に入っていった。 「キャァァァァ!キャァ!キャア!」園児の叫び声が聞こえた。 ドロ~ジュウー! 溶岩はすぐそこまで迫ってきている。 ドガン!バシャァ!!!! いやな音がした。 「!」晴彦は思わず幼稚園に向かって走りだした。 「み、みんな!ここから出るんだ!」父親は言った。 「ありがとうございます!・・さ、さあみんな!ここから出て!」保育士は言った。 ドカドカドカドカドカドカドカ! ゴーー! 幼稚園に火がついた。 「よし!皆出たか!?」父親は言った。 「おぎゃー!おぎゃー!」かすかに何か聞こえる・・・。 「?」父親は今にも崩れそうな奥の部屋を見た。 「おぎゃー!おぎゃー!」今度ははっきり聞こえた。誰か泣き叫ぶ声だ。 「!・・。赤ちゃんが居る!」父親は言った。 「なんですってぇ!?」母親は言った。 ドシャン!ゴゴゴゴゴゴゴ!!ボォォォ!! 部屋に火が移ってきた。 「くっ!火が回ってきた!?うっ?・・・。くっここまで来て・・・。」父親は言った。 「あなた!」母親は親密な顔で言った。 「くそぉぉぉぉ!!!」父親は叫びながら奥の部屋に飛び込んだ。 ガシャァン!! ガラスが割れる音がした。 「ぐ!」「キャア!」幼稚園内から叫び声がした。 「だいじょうぶですかー!!?」保育氏は叫んだ。 ドドドド・・・・・ またいやな音がした。 「あ!よ、幼稚園に、・・・火が・・・!」保育士は言った。 ただ呆然と流れを見ていた晴彦は我に帰った。 タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタ! 晴彦は走り出した。 「お父さぁぁぁん!!お母さぁぁぁん!!!」晴彦は燃え上がる幼稚園に叫んだ。 「!・・。晴彦・・・。・・・晴彦ぉぉぉぉ!!!」父親は言った。 「くっ!晴彦!この子ぉ!四年後に沖縄の島野って人を訪ねるのよぉぉぉぉぉ!!」母親は晴彦に向かって叫んだ。 火と燃える木の間から母と父の最後の顔が見えた。そして、その間から赤ん坊が飛んできた。 バッ!! 「わ!?」晴彦は飛んでくる赤ん坊を受け取った。そしてその反動で倒れた。 ズサ! 「オギャァァァ!」赤ん坊は泣き叫んだ。 「子供・・・?」晴彦は言った。 ガシャァァァン!!!!!ガラガラ!!!ズゴァァァァン!!!!!!!! 保育園は激しく燃え上がり、轟音を鳴り響かせながら崩れ去った。 「?・・・。お、お父さん?・・・・。お、お母さん?・・・。」晴彦は掠れた声で言った。 ボボボボボ! 無情にも崩れ去りながら萌え続ける保育園を晴彦は黙って見ていた。 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」晴彦は狂ったように叫び始めた。 「晴彦君・・・・お母さんは・・・お父さんは英雄よ・・・・みんなを救ったのよ・・・・・誇りに思おうよ・・・・・・・・。」晴彦の姉、京香晴彦に泣きながら言った。 三年後・・・ 「姉さん。ありがとうございました。オレは母さんの言った島野鋼一さんの家を訪ねに行きます。」晴彦は言った。 「・・・。本当にいくんだね。がんばってね!必ず戻ってきるんだよ・・・。」京香は眼に涙を浮かべながら言った。 「はい。なにがあるかわかりませんが、必ず戻ってきます・・・。」晴彦は笑顔で言った。 砂漠に向かって歩き出す晴彦を京香は見えなくなるまでじっと見ていた。 「・・・。(気おつけて。)」 「・・・・・・・晴彦さん!」だれかが晴彦を呼んでいる。 「ん・・・・?」晴彦は唸った。 「晴彦さん!」誰かは言った。 「!」晴彦は薄っすらと目を開いた。 「晴彦さん!起きて下さい!朝ですよ!」秀は言った。 「・・・。ああ。」晴彦はあいづちをうって起き上がった。 「おはようございます。・・・汗すごいですけどどうしたんですか?」秀は首をかしげて言った。 「ああ・・・・・なんでもない。」目を細くしながら窓の外の空を見ながら晴彦は言った。 「(夢か・・・・・・・・久しぶりに見たな・・・・・・・。)」 いつもと同じ朝・・・。関東地方で過ごした二日目の朝・・・。少しずつ暖かくなっていく・・・。 仲間になった機械生命体の名前は「グラガ・ルリーゴ」らしい・・・。 これからもっと厳しくなるだろう旅を晴彦は実感していた。 「・・・・グガァァァ!」グラガは急に形相を変えて唸り始めた。 「どうした?グラガ。」晴彦は問いた。 「グググググググ。」どうやら何かを威嚇しているようだ。 ゴポン!グググググ!ギャブ! 「グギャァァァ!」 目の前で機械生命体が生まれた。 「!?・・・・な、なんだありゃ!?グラガと似ているが・・・ぜんぜん感じが違う。」晴彦は思わず大声を出した。 「・・・グ・・・・グガア!」機械生命体は晴彦に襲い掛かった。 「な、うわ!」晴彦は叫んだ。 ガシャンー! 「!?・・・。グラガ?!大丈夫か!?」晴彦は言った。 「グググググググググ!!」グラガは機械生命体を殴った。 ドグァァァァァン!!! 機械生命体は倒れこんだ。 「ゴゲガ?!ゲ!?」機械生命体は鈍い動きをしながら唸った。 ドドドドー!ドグ-ン!ドドォ!! 急に機械生命体は爆発した。 「?・・・爆発・・・・した?・・・グラガが・・・やったのか?」晴彦は言った。 「グガ。」グラガはうなずいた。 「す、すごい。」秀は言った。 本来仲間であるはずの機械生命体同士が殺しあった結果・・・グラガの機会生命体としての能力を 開花させたみたいだ・・・。しかし、グラガ自体はいつもとからなかった・・・。 一年後・・・ グラガと過ごしているうちにだんだん人として強くなった晴彦・・・。 グラガは進化し、空を飛べるようになった・・・。今鹿児島を抜けた・・・。 ゴォォォォォォォォ 「もうすぐ沖縄か・・・。いろいろあったな・・・。秀との出会い・・・。グラガとの出会い・・・。面白かったな・・・・・。」晴彦は呟いた。 「晴彦さん!沖縄です!あれが、あれが沖縄です!」秀は血相を変えて言った。 シュゥゥゥゥ!!ドシャァァァ!!!! 「グルゥ!」グラガは唸った。 「・・・・・(とうとう着いたか。母さん、父さん、言われたとうり沖縄に来ました。)」晴彦は思った。 「・・・。島野・・・。ココか・・・。あの~。どなたか居ませんか~?」晴彦は少し叫んだ。 「はーい。どなたで・・・・・・・・もしかして・・・晴彦くん?」女性は言った。 「?・・・は、はい・・・そうですが・・・」晴彦は言った。 「やっぱり!大きくなったからよくわかんなかったけど、小さいころとあんまり変わってないわ~!・・ ・・。ここにきたってことは・・・。お母さんとお父さんが他界されたのね・・・・。」寂しそうに女性は言った。 「・・・・・。はい・・・。母に三年後ココに来るように言われたので・・・。」晴彦は親密な顔で言った。 「そう・・・。苦しかっただろう・・・。あの道を右に曲がったところに祠があるの。そこに行きなさい ・・・・・。あなたのお母さんにいってと言われたわ・・・。」女性は方向を指差して言った。 「?・・・・・わかりました・・・・。(どういうことだ?)」晴彦は言った。 END お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 4, 2007 09:03:21 PM
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