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カテゴリ:小説
Bespir Live ~part4・LAST~
沖縄県・・・。島野鋼一の家を訪れた晴彦・・・。祠には何が・・・。 「・・・。なにもおこらんな・・・ふう・・・。」仕掛けを探したが何も無いので適当なところにあった大きな岩に晴彦は座った。 ドサ カチッ! 「・・・?カチッ?」晴彦は尻のしたを覗いた。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ドスーン!! 「・・・?・・・・・あ、隠し扉・・。」晴彦は驚いたように言った。 タン、タン、タン、タン、タン、タン、タン、タン、タン、タン、タン 会談を駆け下りていく晴彦・・・・・。秀は後ろを歩く。 「真っ暗だ・・。何も見えやしねぇや・・・。」晴彦は呟いた。 パッ! 突然明かりがついた。 「!?ま、まぶしい!!・・・ん・・・な、なんだこれ!?」晴彦は腕で目を隠しながら言った。 晴彦と秀の目の前には・・・実験に使われているような器具がたくさんあった・・・。 「な、何なんですか?これは!?」秀は驚きを隠せずに叫んだ。 「・・・・とうとうきましたか・・・。晴彦君・・・・・・。」奥から出てきた男性は言った。 「?・・・あなたはだれです?」晴彦は言った。 「・・・。私はエルべナー・ラウズ・・・。お前の母親の親友・・・とでも言っておこう・・・。」エルベナーは言った。 「・・エルベナー・ラウズ・・・。あなたはどうしてこんなところに居るんですか?」晴彦は得るべーナーに問いかけた。 「そ、そうですよ!どうしてこんなところに・・・。」秀は晴彦に隠れながら言った。 「・・・。外の世界には・・機械生命体がうようよしている・・・。あれを・・・あれを作ったのは私だ・・・。」エルベナーは言った。 「な!・・・グラガは、グラガはお前が作ったって言うのかよ!」晴彦は疑いの目で言った。 「グラガ?・・・・・。ああ、5ZF889D試作2号だな・・・。」エルベナーは言った。 「5、5ZFああ!ともかく話がよくつかめない!」秀は頭を抱えて言った。 「・・・。最初は、最初は地面から噴出した手も足ないただの生命体だった・・・。改造に改造をかさねて・・・逃がした・・・。」エルベナーは言った。 「・・・。なら、ならどうして逃がしたんだ?・・・破壊するくらいできただろうに・・・。それに、あんた嘘下手だな・・・。グラガは俺の目の前で生まれた・・・。だからあんたのいっていることはすべて嘘だ・・・。」晴彦は鋭い目で言った。 「・・・・・ふっ、流石やつの息子だけある・・・・・本当のことを言うしかないか・・・。知っているか?この世界と違う世界のことを・・・。」エルベナーは突然話を変えた。 「?・・・何だそれ?」晴彦は言った。 「この世界とは違う世界・・・。一般では[パラレル・ワールド]と言う・・。そこでは核実験が何回も行われ・・天変地異がおきた・・・。その天変地異で世界がゆるみ・・こちらの世界とつながった・・・。そして・・・機械生命体・・・・[ガルシアス]があっちの世界からやってきた・・・。そして・ ・・・この世界で繁殖し始めた・・・。それが、それがすべてだ・・。」エルベナーは言った。 「・・・ってことはもう繁殖してしまって・・食い止めることはもう無理ってことか・・・。」晴彦はあごに手を当てて言った。 「・・。いや・・・そんなことはない・・・。」エルベナーは否定した。 「と、止めることができるのですか?」秀は言った。 「ああ。あっちの世界からきたってことはガルシアスたちの中枢がこっちに来ているかもしれない・・。こっちに来ていなくてもあっちの世界に行って中枢倒せばいい・・・。」エルベナーは言った。 「・・・ちょっとまって!そのガルシアスの核を倒すと・・・グラガが、グラガが消えてしまう・・ってことか?」晴彦はエルベナーに言った。 「・・・。その、そのグラガというのは確実に消える・・・。」エルベナーは断言した。 「・・・・・・・・。(核を倒せば、グラガは消える。ほっといたら人が死んでいく・・・。)」晴彦は思った。 「つらいだろうが・・いくら仲間でも、人の命にはかえられん・・・。お願いだ・・核を、核を倒してくれ・・・・。」エルベナーは晴彦に頼み込んだ。 「・・・・・・・・・・・・・・・・。わ、わかった・・・。核を、核を倒すよ・・。」晴彦は苦い顔をしていった。 「・・・本当にいいのか?そのグラガは消えてしまうんだぞ!!・・本当にいいんだな!?」エルベナーは突然怒鳴った。 「・・・・・・・・・・ああ。グラガには・・・・しょうがない・・。やっぱら、やっぱり人の命にはかえられない・・・。」晴彦は悲しそうな顔で言った。 「・・。そうか、決心がついたか・・。なら次のスッテプは行動にうつすことだ・・。さ、行くんだ。」エルベナーは言った。 「ああ・・・・・・・行こう。秀・・・。」晴彦は小さな声で言った。 「う、うん・・・。」秀はうなずいた。 その夜・・・ Zzzz 「・・・・・(ふぅ。秀が寝たか。)」晴彦はグラガとともに外出た。 「ギュル~!ギャロ~。(月だ~!綺麗だな~。)」グラガは言った。 「ああ、そうだな。・・・・・グラガ・・・あのな、お前たちの仲間がな、人をどんどん殺してっているんだ。その核のガルシアス・零号を倒したらな・・ガルシアスたちが消滅するらしいんだ・・。そしたらなをお前も・・」晴彦は寂しそうな目で言った。 「ギャル!ギョルルル!ギョレルロ、ギャブルル?・・ギュルルルルウ、ギャリルロギャロルス!?・・ギャルロウリレ、ギョリレギャゴ!ギュロ、ギャルロウル!(わかってる!僕が消えるんでしょ!晴彦は、そんなことで?・・ボクはどっちにしろ、いてはいけない存在だよ!?ボクは晴彦たち人間が、大好きなんだ!だから、人を助けてあげて!)」グラガは晴彦に向かって怒鳴った。 「・・・。ごめん・・・・・・俺・・・・グラガの気持ちわかってあげられなかった・・・。ホントごめん・・・。」晴彦は目に涙を浮かべながた言った。 「ギャルル、ギョロリリル・・・。ギャアレバルギャラギョレレ。(いいよ、わかってれば・・・。明日に備えてもう寝よ。)」グラガは言った。 「ああ、そうだな・・・。」晴彦は笑って言った。 そして・・・晴彦のようなガルシアスと喋れる少年は増えていった・・・。 核を倒すため多数のガルシアスたちが人間側に着いた・・・。 「うおおお!ガロンズ!やれぇぇぇ!!!」 「ズゲェェ!!」 ザシン!!・・・ドドドドドドド!ドガーン!! 「希望は捨てるもんじゃない。」 各地で生まれた小さな「希望」・・・それはもう今という絶望の時代に関わらず、「絶望」という言葉はしだいに薄れていった・・・。 そして、二十年後・・・地球は何とか住めるくらい回復した・・・。 また・・・またこの世界、いや、この地球には木が生えはじめ、水もかなり綺麗になって飲めるまで・・・日本を始めとした世界の国々は再建始めていった。 そして、三年後、現・日本総理大臣・・・。 「私は再び日本をやり直して見せます!!」若い男性は大勢の人の前で演説をした。 うぉ!!ひゅーーー!パチパチパチパチパチ 「それではこの島田晴彦総理大臣にもう一度、もう一度盛大な拍手を!」若い女性はマイクを片手に言い放った。 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ 「・・・・・・・晴彦さん・・・。がんばってくださいね!」TV越しに秀は言った。 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ 世界中に起こった残酷な運命と絶望・・・・・・ 世界中に起こったほんの少しの希望・・・・・・ 身の回りの自然がおかしくなっていると感じるあなた・・・それは「BESPAIR LIFE」の始まりかもしれません・・・・・。 THE END もし読んでみて「面白い」と思ったり「おかしい」と思ったらコメントやら掲示板に書き込みお願いします。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 4, 2007 09:10:17 PM
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